8.建設業のワンランクアップ経営の管理(2002/6/19)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 6/19(水) 10:50:56  返信も含め全削除
 今までの建設業界は、売上確保だけに神経を使い過ぎていた。売上確保は当然のことであるが、これと同等以上に内部全体の効率を上げるための経営管理に力を入れるべきであった。この点で建設業界は、他の産業界に比べると経営管理全般にわたり遅れていることは間違いない。そこでワンランクアップの経営管理手法に切替え、他産業界と同レベルまで引き上げることが建設業界当面の課題である。それには企業の経営体質を根本から変えなければならない。ワンランクアップの経営管理を達成しするには、新しい経営管理の道具が必要になることは当然であるが、道具だけで経営管理がワンランクアップするわけではない。道具は使う人の考え方が左右するものであり、特に経営管理という道具は経営思想と一体化していなければ機能しない道具である。 建設市場は益々激しさを増しており、容易に受注確保が難しい中にあって確保された請負高は、大事に仕上げ十分な利益も確保しなければならない。それには従来型の予算消化型実行予算制度では、従来型の工事利益しか確保できないのは当然である。従来と同等の工事であっても従来より大きな利得を確保するには、新しい経営管理が必要であり、特に新しい利益管理に切り替える方法しか選択の余地はないのである。そのため企業人の思想や体質が従来のままでは、新しい利益管理の道具が噛み合わないことを理解していただきたい。それほど企業人の新しい思想がキーワードなのである。しかし、数十年にわたり実践されてきた建設業界の文化を切り替えることは容易ではない。この頑強な業界文化を如何にして切り崩すかが課題である。これほど社会主義思想時代に出来上がったビジネス文化は頑固であり、計画経済型予算消化方式の実行予算から抜け出すことが難しいが、今までの低レベルな経営管理から抜け出さなければならない。建設業界はまだ余力が残されているのであり、今日の変革期をきっかけとして改善が進むとすれば建設業界にとって「ビッグバンの衝撃」は、むしろ神の恵みであると考えるべきである。ワンランクアップの利益管理手法に切り替え、勝組みに入ることを祈りたい。何もせずに「従来型の低レベルの経営法」では負け犬になってしまう。その選択はあなた(経営者及び全従業員)の選択にかかっている。「ワンランクアップの利益管理手法」は「研修講座」で連載します。(阿座上洋吉)











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