17.コストコントローラの育成を
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 8/28(水) 07:42:41  返信も含め全削除
 旧型の経営思想による企業経営は、世界の激しい競争市場の影響を受けている日本経済にとって、業種の如何を問わず大転換期を向かえている。いずれにしても過去の延長線上の経営思想や経営管理が通用する時代ではない。建設業界で長年にわたり利用されてきた実行予算制度も、旧時代のものであり市場が弱競争時代に機能した制度である。今日のように激しい競争時代に通用するものではないことを認識すべきである。経営者は強い意思をもって決断しなければならない時期にきているのである。早急に改革しなければ近年の厳しい市場経済の下では、企業経営の継続が不可能になることが間近に迫っている。従来型のコスト意識や実行予算制度による原価管理では、ワンランクアップのコスト管理は到底望めるものではない。したがって、新しいコストダウン手法でワンランクアップを目指すのであれば、新しいコストコントローラ型の技術者を育てなければならない。工事管理の中身を分解すれば、技術系の管理と経営系の管理に二分することができる。技術系管理としては工程管理、品質管理及び安全管理であり、経営系の管理として原価管理でありこれだけが異質なのである。しかし、経営者はこの異質性に気がついていない。経営系の原価管理を本格的に実施するためには、経営思想や経営管理の勉強をしなければならない。技術系の知識や技術とはかなり異質なものであることを認識しなければならない。それを素人の技術者担当させること自体に無茶なことである。米国のように現場の代理人として出向する場合は、経営学や会計学、原価計算論等の知識が要求され、それらの知識を持たない技術者は、現場の経営管理を担当することは一般的に認められない。それは現場代理人とは経営者の代理だからである。本格的市場経済に入り当然米国並のコストコントローラ型技術者が要求されるのである。この時代に生き残るためには、他企業よりも先に勉強し一歩先を歩かなければならない。他社に追い越されるか他社を追い越すか、あなた一人だけではなく経営者から従業員まで全員で勉強し、大きな転換のチャンスを逃してはいけない。コストコントローラの勉強は、掲示板「研修講座」で本格的に連載しております。(阿座上洋吉)

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