新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 10/30(水) 09:47:55
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1.世界の市場経済が米国型市場経済に類似してきた
日本の建設市場は、表面的には建てまえで市場経済を装い、水面下では暗黙の了解によるルールが存在する二重構造になっている。米国では、多民族で構成されるため水面下のルールがあれば、民族間の差別化を起こす危険性があり、二重構造化が起きにくい環境にある。そのため市場は「良いものを安く」という万人が合意する公明正大なルールが早期に出来上がった。今日のグローバル化による地球規模の市場は、多民族で構成される世界巨大市場であり、地球規模で米国型の市場に類似してきたのである。日本のエリアも溶け始め多民族のビジネス文化が入り込み「良いものを安く」というルールが作用し始めてきた。もう水面下のルールを頼りにするビジネス文化は機能しなくなったのであろう。
2.入札制度の変化に揺れる業界関係機関の動揺
水面下のルールが機能しない時代に入り、水面下のルールを前提にしていた業界に変化の兆しが出てきた。業界団体に脱退者も出始めており、市町村レベルの業界団体では解散が始まってきた。いずれにしても従来型の水面下の機能が臨界点に達しているとみるべきである。
3.入札環境の急激な変化で業界関係者は地獄の苦しみ
入札環境の激変で業界関係者は、地獄へのシナリオが作用し始めていることを留意していただきたい。発注者にも大きなショックが起きる可能性があるし、業界団体の機能にも大きな転換期が近づいており、早急にその転換のための研究をしなければならない。中でも建設業者は、従来の延長線上の経営手法では、地獄へのエスカレーターに乗っている状態である。しかも身体が硬直化した状態では、地獄へのエスカレーターから降りることすら出来ない状態である。今こそ建設業界は、厳しい入札環境の中で生き残れる経営体質に切替えて、米国型の市場経済システムに通用する準備をしなければならないのである。
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