56.技術者の特性と適正配置
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 5/28(水) 10:12:56  返信も含め全削除

1.技術者の特性と人材適正配置戦略
 技術者は、それぞれ特性に相違があり特性にあった配置をしなければならない。現場の施工に実力発揮する技術者もいれば設計や積算に特性を発揮する技術者もいる。また総合的企画で特性を発揮する技術者もおり、特性による技術者の分類をすることができる。これらの技術者は二つに大別することができる。ライン型技術者とスタッフ型技術者である。前者のライン型技術者は、現場で指揮監督型の技術者であり、後者のスタッフ型技術者は、本社等の後方部隊に位置し現場の施工に対する技術支援型の技術者である。大手ゼネコンの技術者はスタッフ型にウエイトがかかるため、ライン型技術者が比較的手薄になっており、現場に対する施工管理技術に弱い特色をもっている。下請に工事管理まで一括して任せるケースが多くその傾向がますます高くなっている。この点が技術の空洞化を進行させる結果をまねき、大手ゼネコンの弱みとなってきた。

2.建設業技術者の特性による分類
(1)ライン型技術者の特性
  @ 現場作業型技術者・・・・・技術者というより技能に優れた現場作業の技能者型の技術者をいう。
  A 指揮監督型技術者・・・・・現場の施工や下請等を統括することに優れた指揮監督型の技術者をいう。
  B 手配師型の技術者・・・・・下請企業の詳細な情報により、適切な下請手配等に優れた技術者をいう。

(2)スタッフ型技術者の特性
  @ アート型の技術者・・・・・アートに優れた技術者で、地域開発提案型の営業開発型の技術者をいう。
  A 設計積算型の技術者・・・・発注者の仕様書や要望に応えるための設計積算に優れた技術者をいう。
  B 新技術開発型の技術者・・・施工方法や施工技術等を常に研究している研究に優れた技術者をいう。
  C 経営管理型技術者・・・・・技術の他に会計や原価計算、経営学等の経営感覚を備えた技術者をいう。

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