62.CMが本格化する前に学ぶ
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 7/9(水) 23:09:47  返信も含め全削除

1.情報化社会が過去とは異質な競争環境を出現させている
 近年の市場環境は益々変化し新しい競争形態が出現している。この新しい競争形態が出現する根源は情報化社会にある。近年の情報化社会の現象は、一般大衆に良質な情報を提供するため、一般大衆が情報によって変化し行動まで違ってきた。良質な情報の所有者となった大衆は新しい選択特技を持つことになった。そのため大衆行動が従来の行動と大きな違いとなってきた。適切な例とはいえないが商業における例として、情報不足の時代は品質や価格等の基準を信頼できる店を各自が決めていた。つまり信用できる店に客が集中する時代であった。しかし近年の消費者行動は、店の信用で行動するものはいない。自分が所有する各種の流通情報によって行動するのであって、昔の消費者行動とは大きな違いがある。このように情報化社会になって全ての産業界で起きている新しい現象は、過去とは違う新しい異質な競争原理が作用してきたのである。この新しい異質な競争の激化に対し各業界側も新しい対応が必要になってきたのである。今後も情報化社会が後退することは考えられないし、ユーザー側は益々新しい選択肢が出て新しい行動に出るであろう。すべての産業界で過去にはなかった新しい異質な競争に巻き込まれているのである。

2.なぜCM(建設マネジメント)が脅威となるか
 建設市場においても新しい現象としてCM業界が建設市場に参入してきた。発注者の立場に立ったCM産業は発注者の補佐役として新規に参入したため、建設市場の環境も過去とは違う異質な競争原理が作用してきた。従来の建設市場では品質や価格の裁量権をゼネコンが持っていたが、この裁量権がCM業界に移転しそうな気配である。ゼネコンが自ら放棄したようなものであるから自業自得である。今まで価格等の裁量権の頂点に君臨したゼネコンがリーダーの座を奪われそうである。旧型の経営思想を持つゼネコン業界の意識では想像できないかもしれないが、民衆、大衆、国民、市民等の最終的ユーザーのパワーが増大している中で、CMというプロの補佐役が発注者を支援するのである。ゼネコンの最強の敵が現われたとみるべきである。CMは益々発注者を抱え込んで強大化する強さを持っている。ゼネコン業界にとって要注意である。

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