63.発注者と建設業者の対立思想
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 7/16(水) 22:47:19  返信も含め全削除

1.CM業界の強さの根源
 現在のCM産業はゼネコンにとって決して怖い存在ではない。それはCM業界には工事管理のプロは未だに育っていないからである。CM業界の技術者は元々ゼネコン出身の技術者であるから、ゼネコン自体が未だ本物の工事管理が十分に機能していない状況にあり、その技術者がCM業界に移転したとしても、決して十分な工事管理技術を身に付けているわけではない。しかし、CM業界の今後の強みは徹底した発注者サイドに立った視点で工事管理をする技術者が育つことである。CM業界は建設市場に新しく登場した新顔であるが、今後は建設業界にとって大きな影響を与えることに違いない。なぜ建設業界はCM産業が出現する前に発注者サイドに立った仕事ができなかったのであろうか。

2.発注者、建設業者の双方対立関係の勘違い
 建設業者は発注者と請負契約の段階では対立関係が生ずる。発注者の立場では一定品質の建造物を安く買いたいと望むし、建設業者はできるだけ高く売りたいと考える。そのため請負契約の段階では双方に対立関係ができてしまう。建設業者は「受けて負ける」から請負業であるといい、請負業は売買契約の時点から負けている弱い立場の企業であると勘違いしている。一方、発注者側は建設前に大物建造物の売買契約するため勇気がいる。ある意味で品質等に不安な心境を押して建設投資をしなければならない。そのため発注者は過去に発注した実績ある業者か、知り合いの紹介の建設業者、名の知れた大手建設業者でなければ不安に襲われる。このような発注者の心境に沿う様にして生まれたのがCM業界である。これほど発注者からみて建設業者は信用されてないのである。建設業者が本当に発注者の味方意識で仕事をしていれば、CM産業のような建設業界と対立する産業が出現する余地はなかったはずである。建設業界が発注者に信頼されていない証拠でもある。発注者は建設業者の実態をつかめずに悩んでいる一方で、建設業者側も「受けて負ける業種」と思い込んで自分が弱い立場であると勘違いしているのである。双方の悩みや勘違いもすれ違っている。

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