130.新工法選択と総原価の比較検討<その7>
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 11/10(水) 10:42:06  返信も含め全削除

1.新工法による施工の外注と原価の発生メカニズム
 数種の新工法の中から適切な工法を選択する場合には、工事管理(工程管理、品質管理、安全管理、原価管理)の良し悪しを総合的に検討しなければならないが、ここでは原価管理の部分だけで検討する。

2.技術者別施工実績(計画)の比較計算
(1)H技術者の施工実績(計画)
  @ X社のRK工法の施工で工期は60日、契約金額は\1,500,000 ・・・・外注費
  A 仮設費の計算=仮設費単価\5,000×工期60日=\300,000 ・・・・・・仮設費
  B 外注費\1,500,000+仮設費\300,000=\1,800,000・・・・・・・・・・総原価

(2)I技術者の施工実績(計画)
  @ Y社のRS工法の施工で工期は30日、契約金額は\1,600,000 ・・・・外注費
  A 仮設費の計算=仮設費単価\5,000×工期20日=\100,000 ・・・・・・仮設費
  B 外注費\1,600,000+仮設費\100,000=\1,700,000・・・・・・・・・・総原価

<注> 新工法による原価を外注費ベースで比較検討すれば、X社のRK工法の方がコスト安となる。しかし仮設材のレンタル料が入りこむと、工期に左右される仮設材のレンタル料は時間比例費であるから、工期の影響を受けトータルコストは、Y社のRS工法の方がコスト安で有利であることを示している。建設現場には時間比例費がいたるところに潜んでいることを注意しなければならない。

<次回は全施工法の比較についての検討>

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