136.科学的時間管理へ挑戦<その13>
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 12/22(水) 12:25:52  返信も含め全削除

1.原価管理は時間管理に特化すべき理由
 前項で述べたように現場における原価管理は科学的時間管理に特化すべきである。金額による予算管理では時間による生産性の管理が抜けている。建設業以外の製造業は世界中の同業者が競争相手であり、秒単位で生産性を上げてコストダウンすることが常識となっている。建設業だけが生産性に関心がないことが不思議である。建設業者が主張するように生産現場が野外であり天候に左右され、ニ度と同じものを生産することがないとか、発注者の指示で突然設計変更が起きるからとか、現場は何が起こるか分らないと時間管理が出来ない言い訳に専念している。もっと積極的にコストダウンの解決策を科学的で具体的な研究をしなければならない。建設業者の言い訳を検討してみると解決できるものばかりである。売上が右肩上がりの時代は言い訳しても、何とか経営が継続できた時代であった。右肩下がりの時代は過去の延長線上の現場経営は存在しないのであり、生産性を上げる高度な技術を持たなければならない。これが時間管理を中心とした管理手法である。

2.時間情報のテレビドラマからのヒント
 時間管理の思想は、「京都○○殺人事件」等のテレビドラマに、列車時刻と組み合わせた殺人事件がある。列車時刻表を参考に時間データの研究する場面がある。これは短時間で如何に予定の行動をとれるかが課題となるドラマである。これは経路データと時間データとスピード情報の組合せ研究であり、建設業界の工程管理と思想的には同一である。工程管理は工種と施工時間の組み合わせである。交通手段と経路の研究に類似した工法の選択や工種を適切に組み合わせの研究である。いずれにしても効率よい施工方法を研究することで生産性を上げることに役立つのである。更に時間データや工法が確定した後でも、緊張した行動で施工時間の節約ができる研究をしなければならない。現場の最高責任者から下請の作業員に至るまで、全員が一致団結して生産性を上げる努力をすることが、コストダウンに大きく貢献するのである。全員が緊張して生産性を上げる現場には利益は上がるし事故も少ないという。今、科学的時間管理の研究が建設業界にも求められているのである。

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