142.コストコントロールマネジメント(CCM)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 2/2(水) 19:33:56  返信も含め全削除

1.コストコントロールマネジメントの必要性
 工事量の減少期に入りコストダウンについて感心が高まっているが、未だ本格的なコストコントロールができる人材が不足している。市場経済は「良いものを安く」が基本原理であり、いよいよ本格的にコストコントロールのマネジメントが必要となってきた。今までのように「掛かるものは掛かるんだ」という主張は、コストコントロールできないことを主張していると同じである。コストはコントロールが可能であり、コストコントロールを高度化するには、更に高度なコストコントロールマネジメントが必要になるのである。

2.各種原価計算及び原価管理の整理
(1)経理的原価計算の特色
 経理において集計される原価計算は、実際に発生した原価を現場別に集計するもので、財務会計の資料とするのが目的であるから、材料費、労務費、外注費及び経費の費目別集計になる。現場に密着してないため工種別集計にはあまり関心がない。そのため経理で実施される原価計算は原価管理として機能するものではない。
(2)管理会計的原価管理
 経理において管理会計制度を採用し、目標原価を設定して実際原価を管理しようとしても、原価管理は現場で実施して機能するものであるから、本社の経理で機能発揮するものではない。建設業の原価管理だけは本社経理の原価計算係が担当しても、本来の原価削減誘導技術として機能するわけがない。
(3)予算管理から原価削減誘導技術を
 上記の理由で原価管理は、現場技術者に予算会計の手法を用いた実行予算で代行させることが一般化している。そのため現場技術者よって予算管理が実施されるようになったが、実行予算の制度は、予算管理手法を用いて計画予算額に実際原価を収めようとする経理的な予算管理の手法である。これは本物の原価削減誘導技術ではないのである。この二者は非常に類似しているため、建設業関係者は大きな間違いを犯している。

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