147.コストコントローラの職務内容(その3)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 3/9(水) 22:59:43  返信も含め全削除

2.企業内部に関連する仕事(146より続く)
(5)現場代理人とコストコントローラの関係
現場代理人は、現場の工事管理の実行部隊の隊長である。これに対してコストコントローラは、現場に張り付いて仕事をする立場ではなく、職制としてはスタッフとしての役割を果たす職種である。スタッフとしての役割とは、現場代理人の工事管理が有効に機能するために、後方部隊として徹底的に現場代理人を支援する役割を担当する職種である。そのためコストコントローラと現場代理人は、密接な連携プレイが必要となるのである。コストコントローラは、現場代理人を管理する制度と勘違いしてはならない。このコストコントローラの支援機能によって、現場代理人は工事管理行為に専念できるのであって、本社にいて現場代理人を管理する者ではないことを十分に注意しなければならない。

(6)現場に対する支援内容
 従来から現場代理人が担当する工事管理は仕事量は多く、工事管理をとってみても工程管理、品質管理、安全管理、原価管理とあり、これらの管理データの作成から実施上のチェックをするだけでも、作業量は膨大なものがある。しかも仕事内容は多岐にわたり、負担が過重であり限界を越えているのではないか。いかに有能な現場代理人であったとしても一人の仕事量には限界がある。もし限界を越えているとすれば本来の現場における適切な工事管理行為ができるはずがない。本物の工事管理とは書類上の管理ではなく、現場代理人が現場で実行する行為自体である。現場における書類上のチェックは本来の工事管理ではない。現場代理人が書類作りに振り回されているのは間違っている。後方部隊のコストコントローラの役割が十分に機能していない証拠である。これからは後方部隊のコストコントローラの支援システムが、現場代理人の支援として機能させることが、近代工事管理として現場で効率のよい利益を上げる方法である。

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