184.現場共通費の各種配賦基準の活用(その6)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 12/14(水) 21:43:28  返信も含め全削除

4.現場共通費の基礎的配賦基準の手法
 現場共通費の基礎的配賦基準の手法には、価格基準と時間基準があり、これらを細分すると価格基準には直接材料費基準、直接労務費基準、直接原価基準があり、時間基準を細分すると直接作業時間基準、機械運転時間基準、車両運転時間基準がある。これらの配賦基準の手法は一般的な配賦基準であるが、現場共通費の内容によっては、更に多くの配賦基準が考えられる。

5.その他の配賦基準
 現場共通費は、その内容が多岐にわたるため、内容によっては配賦基準のデータの取り方によっては多くの配賦基準が考えられる。

(1)運搬距離基準
 現場共通費の発生内容が材料等の運搬に関するものであれば、その発生要因が車両運搬具による運搬距離に比例して発生するものがある。この場合は運搬の距離によって配賦する方法が適切である。

(2)運搬重量基準
 現場共通費の発生内容が材料等の運搬に関するものであり、その発生要因が運搬物の重量に比例して発生するものであれば、運搬物の重量によって配賦する方法が適切である。

(3)施工面積基準
 現場共通費の発生内容が、施工面積に比例して発生するようなものであれば、施工面積を基準に配賦する方法が適切である。以上のように他にも多くの基準が考えられるのである。

6.複数の基準の組合せによる配賦法
 運搬距離と運搬重量を乗じたデータ(積数)を基準に、現場共通費を各現場に配賦する方法がある。このような各種の基準を組合せることによって、更に現場共通費の配賦を各現場に適切に配賦する方法がある。このように基準の組合せによっては多くの配賦計算が考えられる。

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