187.現場共通費の配賦の高度化(その3)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 1/4(水) 10:57:33  返信も含め全削除

1.原価計算の基本は工事原価の把握の順位
 原価は、そのデータの利用目的に従って、発生段階で目的別に分類して把握することが、原価計算の精度を上げるために重要なポイントとなる。

(1)工事原価の第一次把握の段階
 費用の発生場所による分類で、現場で発生する費用とその他の費用(主として本社事務所等で発生する費用)に区分して把握することが必要である。現場で発生する費用を他の費用と区別するために工事原価という。

(2)工事原価の第二次把握の段階
 工事原価は、特定の現場で発生した原価を直接原価または現場個別費といい、現場を特定できない現場共通費を工事間接費として把握する。

(3)工事原価の第三次把握の段階
 現場共通費の中から車両運搬具に関する費用や機械装置に関する費用、その他の現場共通費等に分類して把握することができる。例えば車両運搬具の減価償却費や修繕維持費、燃料費等は車両運搬具に関する費用を他の費用と区別して把握し、機械装置に関して発生する費用も同様に別途把握する。

(4)工事原価の第四次把握の段階
 車両運搬具に関するすべての費用を車両費として把握し、これを車種別に分類集計する。減価償却費や修繕維持費、燃料費等をそれぞれA車両、B車両、C車両等に区分して把握する。

2.車種別費用の高度利用法
 車種別(A車両、B車両、C車両等)に費用を把握すれば、車種別の運転時間や運転距離、運送量等各種のデータによって配賦率を算出することができる。これによって車両運搬具に関する費用の現場負担額の計算の精度を上げることができる。

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