189.現場共通費の配賦の高度化(その5)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 1/18(水) 09:53:57  返信も含め全削除

1.機械費計算表の作成
 現場共通費の中から機械装置に関する費用を抽出する考え方は車両運搬具の同様である。まず現場共通費の中から第一次把握として機械費を抜き出して集計する。それを機種別に特定できる機械個別費と、各機種に共通して発生する費用である機械共通費に区分して集計する。これを第二次把握として機械共通費を機種別に配分する表が機械費計算表である。

(1)機械個別費の第一次把握
 機種別に特定して発生する費用を第一次把握として集計するもので、A機械、B機械、C機械に関して個別に把握可能な減価償却費は機械個別費である。他に、機種別修繕費や検査料、燃料費、オイル等の消耗品等についても、機種別に把握可能なものを機械個別費として集計する。

(2)機械共通費の第一次把握
 機械個別費に対して機種別に共通して発生する費用がある。この機械共通費は、機械に関連して発生した費用であるが、機種別に把握が容易に認識できない費用をいう。例えば機械装置を保管する建物の減価償却費や水道光熱費、機械装置に関する管理費等、発生した費用が機種別に判然と認識できない費用を集計する。

2.機械共通費の第二次配分計算
 機械共通費のままでは機種別費用の確認ができないから、第二次把握計算で機種別に負担額を配分する必要がある。機種別配分計算は一定の基準にしたがって計算する。例えば、機械保管倉庫の減価償却費は、各機種の大小による利用面積によって配分する方法があるし、水道料であれば、利用回数による方法もあれば、メータを設置すれば水道料の精度の高い配分計算も可能になる。

3.機械費計算表によって精度を上げる
 機械費計算表に機種別費用の集計が完了すれば、機種別の運転時間や施工量等の基準に従って配賦率を計算することが可能になり、機種別に精度の高い現場負担額の計算が可能になる。

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