190.現場共通費配賦の効率化と部門費計算
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 1/25(水) 17:44:13  返信も含め全削除

1.現場共通費の適正配賦と効率化の手法
 車両費計算表や機械費計算表による現場共通費の配賦計算の手法は、現場共通費の中から車両や機械等に関する費用を抽出し配賦する方法であった。この方法は現場共通費を直接配賦するよりは精度を高める方法として用いられた。この計算表の手法を更に拡大して車両や機械等に関連する費用を集中させ、その費用を同一の処理方法で適正に配賦する方法がある。例えば車両の運転手や機械操作のオペレータの人件費は、車種別や機種別に集計することは容易であり、これらの人件費も積極的に車両部門費や機械部門費として集計すれば、人件費を組み込んだ車両部門費や機械部門費として集計され、各部門費ごとに配賦率を計算すれば、現場負担額の計算は簡素化され、しかも配賦額が適正に計算することができる。それを運転手等の人件費を別枠で集計すれば、人件費は別途作業日報や運転日報等により現場別負担額を計算することになり、結果的に数回の配賦計算をしなければならないため仕事量が増加する。部門費計算制度は仕事量を減らしながら精度を高める方法であり、部門費計算制度が合理的であると言われる所以である。

2.部門費計算制度の第一次把握
 人件費等を含めた現場共通費を車両部門費や機械部門費、仮設部門費等、各部門に個別に発生する費用と各部門に共通に発生する部門共通費に振り分けて集計する。これが部門費計算制度の第一次把握計算である。つまり、車両部門費に関する個別費としては、車両の減価償却費や運転手の給与等は部門個別費として集計され、機械の減価償却費やオペレータの給与等は機械部門の個別費として集計される。このように現場共通費の中から各部門に個別に発生する費用と、その他の部門共通費に分類集計することが、部門費計算制度の第一次把握計算である。部門共通費は第二段階で一定の基準に従って各部門に再配分することが必要になる。この計算を第二次把握計算といい、第一次配賦計算と第二次配布計算が終了すれば、現場共通費の中から部門別に抽出された費用は、各部門ごとの集計が完成する。

返信する

パスワード

一覧へ戻る】 ※最新の画面を表示するには再読み込みしてください.