215.現場ハプニングの研究
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 06/7/12(水) 16:26:52  返信も含め全削除

1.ハプニングとは
 通常の作業として予定されているもの以外の一切の行為をハプニングとすれば、ハプニングの事象は多岐にわたり、各種の突発現象であり幅広い出来事である。その突発現象も軽微なものから大型で重大な出来事まであり、一般的には予測できなかった突発的事件ということになる。建設現場では自然災害や人身事故、住民とのトラブル等各種のハプニングが発生する。そのためハプニングを予測することは非常に難しい。この点を建設業界では「現場では何が起こるか分からない」という表現になって現れる。しかし、ハプニングが起これば必ず大きなハプニングコストが発生し、その現場の利益は吹き飛んでしまうのであり、予測できないからとして放置する分けにはいかないものである。そこでハプニングが起きても積極的に対処することが必要であり、ハプニング発生後の対応システムを作るべきである。ハプニングが発生しても事後処理が適切で、スピード処理ができることが重要である。これには過去に発生したハプニングの記録が重要となる。

2.ハプニングのデータベース
 本来、ハプニングとは予期できない状態で起きるものであるが、しかし、発生頻度は低いが類似のハプニングが繰り返し起きているものである。これは危機管理システムの問題として研究すべきものである。危機データとして捉えるのであれば、すべてのハプニング事件を記録すべきであり、ハプニングのデータベースを作ることが重要である。ハプニングのデーダベースが未熟であれば適切な対策は取れないが、ハプニングデータが蓄積されその分析が進化すれば、適切な予防策としての対応策がとれるようになる。安全管理も一種のハプニンヅ管理であり、ヒヤリハットはハプニングの前兆との認識が重要で、適切な安全管理が機能するためには、ヒヤリハットの記録が重要である。なぜなら事故はハプニングであるが、ヒヤリハットは事故というハプニングの前兆として現れるからである。ヒヤリハットの記録があれば、危機回避の対応策の研究も進み、安全管理の機能が益々充実するからである。

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