261.情緒的に本人の行動が危険にさらされる
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 07/6/27(水) 11:34:28  返信も含め全削除

1.人間は情緒的行動を好む
 人間は仲間と行動する時が幸せである。それは気心の知れた仲間でいると安心であり、阿吽の呼吸が通ずる仲間であるから、最も精神的に落ち着く環境が出来上がるからである。このような人間関係が典型的な情緒的環境であり、人間として最も幸せな人間関係である。日本国は外国と地続きの国境線がない島国であり、長い間孤立状態の中で単一化が進んだ民族のため、世界の中でも稀な独特の情緒文化ができ上がったのである。この情緒的文化は、日本人同士の中では居心地が良く、生活文化の中では問題が生じないのであるが、問題は日本におけるビジネス文化までが情緒的文化となってしまった点である。そのためビジネスを仲間による信頼関係を基本としたビジネス文化となったため、ビジネスまでが口約束による取引が横行してしまったことである。そのため結果的に情緒的行動によるトラブルが絶えないのである。近年になって少しは口約束から文章化することが増えたが、契約内容はお粗末で依然として情緒的な文化の影響を引きずっている。

2.何故、世界経済は益々ドライ化が進むか
 ビジネスに情緒的行動が通用するのは、信頼できる仲間の中で行われる場合は機能するが、仲間以外の者との取引では口約束では危険である。近年、外国とのビジネスも増えてきたこともあり、情緒的な関係でビジネスが進まない環境にもなってきたが、日本以外の国と比較すれば未だに情緒的な部分が多い。グローバル化した世界経済の中で進むビジネス手法は、益々ドライにならざるを得ないのである。人間の信頼関係は情緒的なもので出来上がるものであるから、人間関係において情緒的な部分は基本的に重要なものである。しかしビジネスの内容については、ドライに割り切った内容でなければ世界に通用しないのである。何故、世界経済にドライ化が進むかといえば、世界経済はグローバル化したため、結果的に多民族化したが、多民族に公平公正なビジネスとして、公明正大なビジネス内容をドライに公開する取引でなければならなくなってきた。これによってグローバル化した世界市場の標準ビジネス手法が動き出したためである。

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