296.それでも工程管理は有効に作用する
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 08/3/12(水) 23:57:13  返信も含め全削除

<アンケートの意見に>
 技術者研修会のアンケートに対する意見について、今回は、前週の続きとして解説する。全集の意見の中に「工程管理は、コストダウンのためのものですか。工程管理は、工程計画に対して工事の進捗を比較することに使用していた。」という部分があったが、この部分の続きとして検討したい。何故なら、大多数の技術者の一般的な考え方であり、近代工事管理に移行するためのポイントであるからである。

1.工程管理の目的の確認
 前回にも述べたように工程管理の目的は、工事の進捗率の管理に有効であり、契約どおりの納期に間に合わせるための管理が主たる目的であった。しかし、実際に工程管理をした結果として、副次的にコストダウンに大きく連動していることが分かってきたのである。したがって、近代的な工事管理における原価管理は、ネットワーク工程表による管理が最も有効に作用することが、実務界で実証されてきたのである。特に複雑な工事であればあるほど、多種多様な工種が同時に進行するため、並行作業が多種多岐にわたり、バーチャートのような簡略な工程表では、全体像を適正に表示することは難しい。簡略化した工程表が、かえって混乱を招く結果になるのである。

2.工種が複雑な工事ほどネットワーク工程表が機能する
 工種が複雑な工事ほど、多種にわたる専門工事業の業者が一同に介して施工することになるが、その異質な工種の作業が整然と進行することが重用であり、効率よい施工が可能であることが必要である。施工現場は整然として進行すれば、生産性が上がり納期も早まるのである。生産性が上がれば、時間で発生する全ての加工費(材料費以外の全ての費用を加工費という)が、大幅に削減される結果となり、ここにネットワーク工程表の出番がある野である。ネットワーク工程表は工事の進捗管理が目的であったはずが、コストダウンという副次的な効果があることが分かってきたのである。この生産性の仕組みを科学的に整理し、知的財産化することが重要となってきた。詳細の仕組みについてはこれから連載することにするが、大部分の技術者が不可能であると思い込みが強すぎることが気がかりである。

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