338.段取りという計画書のもつ重要性について
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 09/1/14(水) 19:51:39  返信も含め全削除

1.建設業界の段取りの重要性
 建設業界は昔から段取りの重要性が言われている。なぜこれほどまでに段取りの重要性が叫ばれるには理由があり、段取りが悪ければ作業の効率化が進まず、無駄な行動により経費が掛かるからである。ところが建設業者の現場担当者は、以外に段取りについて真剣みが足りないことが気になるのである。真剣みが無いと言っても無関心ということではなく、むしろその逆で関心が高いにもかかわらず、真剣みが感じないのは何故であろうか。これは現場は一つとして同じ現場がないという表現に現れている。つまり同じ現場がないのであれば、段取りも一つとして同じものがないと感じているらしい。これでは段取りの重要性も薄らいでしまうのも当然である。しかし段取は本当に重要なことで、段取りは8分という言葉は、立派な段取りができれば、その現場の仕事は8分どおり見えて、現場の成功が見通せるという意味を持っているのである。何故それまでして段取りが重要であるかといえば、段取りが出来たという意味は段取りという実践的な計画が出来たことを意味しているからである。

2.段取りという計画は、何を想定して段取りするか
 段取りという計画の重要性は、現場で実際に施工することを前提にした計画だからである。段取りという計画は、非常に具体的で実践的な計画なのである。つまり計画倒れというような甘い計画を想定したものではなく、小学生がその日の授業計画である時間割をみて、道具を揃えて学校へ行くのと同じような計画感のものである。小学生に時間割は計画だからその計画どうりには授業が出来ないと先生が言ったとすれば、子供達は怒るに違いない。小学生が感ずる時間割という計画書は、実践することが当り前であるという意識の計画書なのである。出来れば建設業界の段取りという計画書や、その他全ての計画についても、小学生の時間割のような計画書の考え方で、実践することが当り前であるという意識の計画書でなければならないはずである。

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