381.国際的共通化の価値観に弱い日本企業
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 10/3/31(水) 11:42:49  返信も含め全削除

1.グローバル化社会の日本のビジネス価値観
 グローバル化社会になって、世界のビジネス界は、益々地球規模の共通化が進んできた。企業の買収や合併にしても地球規模で進んでおり、従来型の国単位の独禁法では不適切な部分が増えてきた。ビジネスが自国内だけの時代と異なり、ビジネスが常に地球規模で動く時代になったのである。この地球規模のビジネス現象の時代は、常に地球レベルで通用する価値観を持った人材が必要になってきた。然るに日本人はグローバル化社会になった現状でも、その価値観は極めて希薄である。日本は周囲が海で国土が孤立しているため、外国とのビジネス交流は、限られた少数の人材によって今日まで交流してきたため、大多数の日本人は、国際的なビジネス交流がなく、国際ビジネスの価値観が希薄のままである。

2.日本人のビジネス観の歴史的転換の瞬間
 日本人のビジネス価値観に転換の瞬間が訪れている。過去の自国内で築き上げられたビジネス価値観が、諸外国とのビジネス価値観と大きくなズレに気がつき始めてきた。生活文化の価値観であれば、民族文化の特異性の問題であるから、むしろ生活文化は強調することが必要であるが、ビジネス文化の価値観については協調することが重要である。強調と協調では大きな違いである。近年日本人のビジネス価値観の課題は、国際的にビジネス観にズレが生じてきたことである。人間は誰しも自分を中心に物事を考えるものであるが、自分中心の価値観は、長年にわたる学習や経験によって形成されるものである。その経験等の範囲で判断するため、「分かることしか分からない」結果になる。自分の価値基準が危ういのである。世界に共通するビジネス価値観に転換する必要があり、その瞬間に遭遇していることを意識すべきである。

3.日本企業の人事に国際化が必要になってきた
 今、全ての企業と全ての職種に、国際的な価値観が要請されている。そのため人材に大きな転換が要請されている。不景気だから人材の採用がないのではなく、国際化の価値観の問題である。企業は外国人を意識的に採用し始めたのは、ビジネス価値観を国際化する必要になったのである。国際化社会を前提にして「分かることしか分からない」問題の解決策を、「分かる」ことを前提にした人材の導入が必要で、外国体験者や外国人を採用することが必要になったのである。

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