382.世界の管理職を比較する(その1)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 10/4/7(水) 19:54:41  返信も含め全削除

1.経営管理と管理職に異変が起きている
 管理職が職務を適切に遂行するために、仕事の内容によって命令手法を用いることもあれば、指導や指揮によって職席を適切に果たさなければならない。命令という行為は、緊急性がある場合に用いられる手法で、部下を速やかに行動させる場合に用いられる手法である。日本では古くから用いられた手法であり、日本の管理職に馴染みがよい手法であった。また、命令手法は、日本の人的組織とも深く連動しており、ピラミット型の人的組織にも馴染みが良いからである。ピラミット型の人的組織は軍隊型の命令組織担っており、組織自体が命令型の形態になっている。しかし近年、この命令型の軍隊組織に異変が起きており、近年の経営管理に軍隊型の人的組織が馴染まなくなってきたのである。それには色々の原因が指摘されているが、第1の要因は、電子機器による経営管理が中心になったことが指摘されている。過去の人が中心の人的組織で運営された経営管理に情報機器が影響を与えてきたのである。今日のような情報ビジネス社会になれば、従来型の人的組織中心の行動が通用しなくなったのである。

2.管理職の職務とその変化        
 管理職は部下に対する職務の遂行上、仕事の内容によって命令、指導、指揮を使い分けしなければならないが、命令手法は、仕事の遂行に急を要する事態が発生した場合に時間の制約を受けるため、命令手法が重要である。指導については、部下の能力に関する問題であり、知識や技術の向上に関する指導が必要となることや、改革や改善にヒントを与える指導等、部下の能力アップにウエイトをかける手法である。したがって、命令手法と指導手法の違いは、命令が即戦力的であるのに対し、指導は今後の戦力アップにウエイトがかかる問題である。この手法は部下の能力アップを期待することが狙いであるから、部下の能力が持続的効果的に上がることが期待されるのである。長期的視野で見れば重要なことである。しかし日本の管理職は指導が苦手である。そのため命令手法に偏り過ぎており、命令を使いすぎることである。その理由は、指導力が不足しているため指導が苦手なためであるが、自分も上司から適切な指導を受けなかったためである。残念ながらこの点が世界的にみて日本の管理職の欠陥として指摘されているのである。

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