383.世界の管理職を比較する(その2)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 10/4/14(水) 19:46:09  返信も含め全削除

1.指導の技術が不足している管理職
 日本の管理職は諸外国に比べ、指導の技術に不足が指摘されている。これは能力が低いという意味ではなく、自分の知識や技能を部下や仲間に指導する技術が苦手であるという意味である。なぜ指導力が苦手なのであろうか、日本は昔から部下を指導するという仕事文化がないのである。そのため上司から質の良い指導の技術を受け邸内のである。管理職になって初めて指導技術が身についていないことに気がつくのである。つまり各種の能力が高くても、それを伝えるための指導法が身についていないのである。そのため部下に対して指導を使わず、命令手法を安易に使う管理職が多いのである。部下に対する指導は、時間と手数が掛るが、指導によって身に付いた部下の能力には威力があり、部下は大きな役割を果たしてくれるのである。残念ながら日本の管理職は命令にこだわり過ぎている。仮に強い命令を部下に発信しても、命令を受けた部下が未熟であれば、命令の内容を適切に処理することができない。そのため適切な指導を先行させることが重要なのである。日本の管理職の体制に、朝から晩まで大きな声を出して命令ばかりしている管理職が多いことが気になるのである。

2.これからの管理職の指導力
日本における指導の認識に、指導は教育機関が行うものという認識があり、企業内における仕事上の指導技術が軽視されることが多い。仮に部下が上司に指導を受けたいと求めても「自分で考えろ」とか、「お前は勉強が足りない」とか言われて適切な指導を受けられない場合が多い。これは管理職の側に指導技術が不足している場合が多胃のである。むしろ自信がないからである。また日本には、江戸時代から指導法の伝承法に、部下が「教えてください」と上司に言えば「ばか者!」「仕事は盗んで覚えるものだ」と一括された時代があった。つまり日本の伝承技術は、自分の努力で身につけるもので、教えられて身に付けるものではない文化であった。近年のビジネス社会は変化のスピードが速く、伝承速度も速めなければならない時代になったため、早くに知識や技能を部下に伝わるかが重要になった。管理職に指導力が問われる時代になったのである。管理職の下には多くの若い人材や仲間おり、適切な指導によって上司の知識や技能が伝承されることは企業にとって重要なことであり、改めて管理職に指導力が問われる時代になったのである。

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