384.優秀と思い込む管理職の落とし穴
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 10/4/21(水) 10:34:07  返信も含め全削除

1.優秀な管理職の落とし穴
 優秀な管理職にも気が付かずに落とし穴にはまることがある。これは能力の問題ではなく人間の特性の問題であろう。優秀で一生懸命な人材が、職場において周囲の人材より自分の方が優れていると感ずる場合、部下や関係者の仕事に物足りなさを感じ、管理職が自ら部下の分まで仕事をしてしまう場合がある。しかし、これでは優秀な部下を育てることにはならないし、管理職の重要な役割である適切な指導をすることにはならないのである。その指導を怠るようでは、真の意味で優秀な管理職とは言えないのである。このように優秀な人材でも間違いを犯すことになる。管理職として指導業務が重要であることを忘れてはいけない。結果として自分一人が多くの業務を抱え込んでしまうことになり、仕事が集中し過ぎて無理が発生することになり、自分だけが最高の仕事をしていると思い込んでいるだけである。1人の頑張りだけで何時までも最高の仕事が続くとは限らないのである。個人の能力には限界があり、その限界を乗り越えるためには、多くの人材の助けが必要である。それを育てることが管理職の役割であることを忘れてはならない。

2.管理職としての指導と指揮の重要性
 管理職は、自分の能力の限界を超える仕組みを構築することが重要であり、多くの優秀な部下を育てることで、本物の優秀な管理職として評価されるのである。本物の優秀な管理職として評価されるには、自分の能力の限界を超えるために優秀な部下の助けが必要となるのである。その部下を育てる重要な業務が指導である。指導技術の次に重要なことは、指揮業務である。多くの優秀な人材によるチーム編成により、共同して一つの仕事をする場合がある。この場合のチーム編成で仕事をする場合は、優秀な指揮者の能力が要求されるのである。指揮行為は、命令行為とも違い、チームを構成する人材の個々の能力を把握し、チーム全体の融和が最適化させることが重要となる。チームの状況として個々の人材が、専門的でプロ級の人材であっても、チームを放置状態にしておけば適切な仕事として機能しない。そこでチームには優秀な指揮者が必要となるのである。そこで優秀な管理職には、個々の人材の能力を高めるための指導業務と、適切な指揮者としての役割を果たすことが求められるのである。

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