397.中国が要望した日本的経営のヒント
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 10/8/5(木) 16:59:36  返信も含め全削除

1.グローバル化の激しい競争原理
 現代社会の企業間の激しい競争環境は、グローバル化社会のため地球規模の現象となって現れてきた。そのため人材間も能力主義による激しい競争が益々激化してきた。企業間の激しい競争は勝ち組と負け組に分かれてきたし、人材までも勝ち組と負け犬に分かれてしまい、勝ち組の人材にとっても常に緊張感が連続する。勝ち組であっても過度な緊張感には耐え難いことまで追い込まれているのであるから、負け犬にとっては悲惨な精神状態に追い込まれるのである。現在の世界の市場経済が地球規模で連動して動き出したのであるから、ビジネス競争、人材競争共に激しさを増すばかりである。

2.能力主義の過大化に悩まされる現状
 人間は負けたままでは生きられない。これは生物に組み込まれたDNAの性であるが、競争する相手に負けるなと指令される遺伝子の作用である。しかし競争すれば勝ち組と負け組みに分かれることは仕方がないのである。勝ち組に入れば精神が高揚し益々張り切って仕事も出来るのであるが、負け組みの方は生きる道を探すことが難しい。負け組みであっても強気の人間であれば、競争相手に再度挑戦するか逆襲という手段もある。しかし弱気の人は、自分の弱みまで見つけて自分を攻撃する。益々自分の存在価値や居場所までなくなってしまうのである。

3.日本的経営の思想の中にヒントが
 人類の競争心をベースにしてでき上がった市場経済は、計画経済に対して優れた面が多いことは間違いない。計画経済の壮大な実験が失敗に終わったのであることが証明している。しかし地球規模の市場経済全盛時代に入り、市場経済にも多くの欠陥が指摘されてきた。能力主義という人材の市場経済化も欠陥が無いとはいえない。人類の最終的な目標は全ての人の幸せであるから、勝ち組みと負け組みの争いだけで市場経済の競争原理を決めるべきではない。近年、日本的経営は能力主義時代の陰に隠れて軽視されてきたが、全ての人の将来の不安が少なく安心して働けるシステムの研究として考えるならば、中国の研修で要望された日本的経営の研究の中にそのヒントがあるかもしれない。

返信 ご意見やご質問をどうぞ

パスワード

一覧へ戻る】 ※最新の画面を表示するには再読み込みしてください.