399.グローバル化社会の激しい競争作用
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 10/8/19(木) 10:26:01  返信も含め全削除

1.限度を超えた競争原理
 人間の競争心は、他人に弱みを見せないように気を使うし、常に競争の環境が付きまとうものである。社会が過去のような狭いエリア内の競争社会であれば、競争作用も一定のルールで動くことが出来たが、今日のグローバル化社会に入ると、国別単位のビジネス競争時代から、地球規模のビジネス競争に広がってしまった。人類が考え出した当初の市場経済の仕組みは、地球規模の市場経済を予想していたものではなく、グローバル化社会になって気がついてみれば、世界経済の交流の仕組みの中で、新しい世界ビジネス競争がはじまっていたのである。世界が流動化し地球規模で交流が盛んになることは良いことであるが、今日のビジネスは激しい競争の仕組みが益々激化し、今後の激しい競争の激化の結末は予測できないほどである。過去のエリア社会で頻発した戦争が、終わりを告げようとしている点は、地球規模で人類が交流するグローバル化現象の良い点かもしれない。

2.新しい競争原理の作用と対応策
 近年の市場経済は、地球規模で競争が激化するため、当然企業内においても激しい競争原理が作用する結果となった。つまり人材の能力主義という競争原理が作用するためである。人間の競争心としての特性は、歴史的にもいつの社会であっても付きまとってきた。これは人間社会だけの問題ではなく、動物から植物にいたるすべて生命体が持つ宿命である。競争に負けることは生命体の危機でもあり、生命体としての摂理によるものである。しかし近年の市場経済における地球規模の激しい競争作用は、限度を超えており人類の危機さえ感ずることさえある。これはグローバル化による影響が大きく作用しているのであろうが、グローバル化により世界経済が一体化したために起きる現象であり、人類は、このグローバル化による新しい現象は初体験のものが多く、未だに適切な対応策を持っていないのである。競争作用が自分が所属する地域の中でおきる競争であれば、勝ち負けの理由も正確に理解できるし、その対応策についても検討することができるのであるが、グロバル化による新しいビジネス手法は未知数である。

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