<11>第三革命期の競争社会とやすらぎ
新規投稿者 地域経済研究所・阿座上洋吉  投稿日 4/27(日) 22:19:18  返信も含め全削除

1.競争原理とやすらぎの場・救いの場
 人類の遺伝子に組み込まれた競争心は、進化、進歩、勤勉、努力等の人類にとって重要な点が非常に多いのであるが、競争心は無限大に作用するという大欠陥をもっている。そのため人間は上下位置を確認するための争いが絶えないのである。先人達は「男は外に出ると7人の敵がいる」といっている。女性が家庭を守り男性は外で仕事をする時代では、男が働く社会は常に激しい競争原理が作用するということであろう。男性にとってこの時代の家庭は、やすらぎの場であり救いの場であったに違いない。現代社会では、女性も社会の接点を求めて仕事をもつようになった。家の奥にいた「奥さん」が家の外で活躍する「外さん」となったのである。男女同権の時代であり当然のことである。しかし男女共に社会の競争原理にさらされていることを認識しなければならない。競争によるストレスの蓄積を解消するシステムや、やすらぎの場と時間が欠乏している状態である。共働きの場合の新しい「やすらぎや救いの場」が必要になってきている。しかし、現代社会は「やすらぎや救いの場」が作りにくい時代なのかもしれない。

2.共働きの家庭のストレスとやすらぎ
 共働きからくる家庭環境は、夫婦で外部のプレッシャーによるストレスを蓄積した状態で帰宅する。そのため共に競争原理から生ずるストレスを残留した状態で夫婦で蓄積する。これではストレスの解消どころか蓄積が倍加してしまうのである。限界を越えて溢れ出したストレスは臨界点で爆発する。子供も学校で先生からプレッシャーをかけられストレスを蓄積しており、家に帰ると親からプレッシャーをかけられストレスが蓄積される。子供だって臨界を越えるとキレルのは当たり前の現象である。家庭が「救いの場、やすらぎの場」になるようなシステムをどう構築するかが今後の課題である。

3.悪質な威嚇信号の受発信に注意
 人間は、負けたままでは生きられない。これはDNAの設計図によって仕組まれた競争原理の作用である。負け犬状態で、もし強烈な威嚇信号を受けたとすればストレスは過大に蓄積される。その威嚇信号が限度を越えると発信源に対して逆襲するが、威嚇信号の発信源があまりに強大なパワーの持ち主の場合は、威嚇信号を回避する行為として自己防衛上の自己逃避をする。更に威嚇信号を継続されると自分で自分を攻撃する。臨界点を越えると精神不安定、ノイローゼ、精神病、最終段階では自殺まで追い込まれてしまう。人類はこのような悪質な威嚇信号についての研究、威嚇信号を取り除くための手法等の研究、威嚇信号受信者の臨床学的な救済手法の研究が遅れている。現代社会のような激しい市場経済の競争社会の中にあって、気が付かないで悪質な威嚇信号を発信しているひとが増えている。他人に負けるなというDNAの競争心が根源にあることを忘れてはいけない。

返信する

パスワード

一覧へ戻る】 ※最新の画面を表示するには再読み込みしてください.