<17>競争社会の威嚇信号と受信者
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 6/8(日) 09:43:42  返信も含め全削除

<管理職は、DNAの競争遺伝子の作用を十分に認識し、その対策を考えなければならない。>

1.外部の威圧信号に対する受信者の異常反応
 強烈な威嚇信号を受信しながらその発信源に対して反撃できない場合に人間は異常反応する。人間は「負けたままでは生きられない」と遺伝子の設計図に書き込まれているためであり、威嚇信号の発信源に対して反撃できない場合は、精神的に大きな負担感となりストレスが増大し異常反応する。

2.外部の威圧信号に対する異常反応
(1)威嚇信号の発信源が不明な場合の反応
 強烈な威嚇信号によって受信者が大きなダメージを受けた場合で、その威嚇信号の発信源が分からない場合がある。これでは対抗する相手が見えない状態であり、反撃しょうにも相手が見つからない。なぜこのような状態が起きるのであろうか。このような事例としては発信源が親や先生の場合がある。先生が教える相手の生徒に対して真剣に教育の重要性を強調し勉強させる。親も子供の将来を考え一生懸命に勉強させようとする。子供にとっては先生や親の言い分が正しく、その大義名分は理解できるし反論の余地がない。しかし子供にとって能力の限界を超えた要求は、ただプレッシャーの何者でもない。この重圧感によるイライラの原因が整理できないのである。上位にいる者の大義名分が威圧になってストレスが蓄積してしまうのである。

(2)威嚇信号の発信源が強大過ぎて反撃できない場合の反応
 威嚇信号の発信源があまりにも強大な力や権力の持ち主が発信源の場合もある。その発信源が親や先生の場合もあるし、上司や経営者の場合もある。威嚇信号の受信者にとってはその発信源があまりに強大過ぎて、その発信源に到底反撃できない状態があり、大きなプレッシャーとなりストレスを蓄積する。しかも威嚇信号の内容も「頑張れば報酬を上げるぞ」等の大儀名文で攻められ、能力の限界を超えた要求や身体的理由で達成不可能な場合にも大きなプレッシャーとなり、反撃できないままストレスを蓄積する。

(3)限界を超えたストレスは異常反応する
  @ 個人行動で発現する異常反応の場合
  発信相手が見つからない場合や強大な権力者で反撃できない状態の場合には、無関 係なひとに向けて異常発散する場合がある。「世の中が悪い」といい、誰にでも不機 嫌な態度や無関係なひとへの八つ当たりする場合があるし、もっと激しい発散の場合 は、病的行動の放火魔や通り魔となり、無差別殺人等までエスカレートする。
  A 集団行動で発現する異常反応の場合
  ストレスの内容が集団で共有化した場合に起きる反応である。宗教集団や民族集  団、その他の集団で習慣文化の違いによる摩擦や違和感が、共通のストレスとして蓄 積する場合がある。この集団ストレスが限界を超えて爆発すると集団行動となって発 現する。暴走族行為や暴動、集団の暴力行為、集団による無差別別殺人や放火行為で ありテロ化する。戦争も紙一重かもしれない。人間の「負けたままでは生きられな  い」という競争心の遺伝子の作用の恐ろしい点である。

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