<26>競争遺伝子とリーダーシップ
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 8/10(日) 10:54:55  返信も含め全削除

1.競争遺伝子のパワーは常に変化する
 DNAの中に組み込まれた競争遺伝子のパワーが、生物の行動エネルギーの根源として様々に発現する。特に人間は頭脳を発達させたため発現が複雑である。自分の体調や精神状態ばかりでなく、他人の体調や精神状態まで伝播し影響する。その中にあってリーダーは仕事上一定水準の効率を上げる能力を問われる。競争遺伝子の作用がバランスのとれている場合はよいが、家庭や仲間のトラブルを抱えている場合は、競争遺伝子が混乱し仕事のパワーに影響する。人間は厄介な動物であるが管理職の重要な役割であるから避けて通ることができない。

2.精神的揺れとリーダーシップの威力
 人間は常に一定の体調と安定した精神状態でいることは難しい。人間は体調のリズムと精神の揺れに悩まされている。前にも述べたが、善悪の基準にしても善に傾けば神に近づき悪に振れれば悪魔化する。人間はその中間にあって体調も意欲も精神状態も揺れている。人間はこのように弱くて揺れて不安定な状態であるからこそ、リーダーシップが重要な役割を果たすのである。リーダーが部下の揺れを良い方向に結束できれば、大きな成果として威力を発揮する。その明快な方向づけを数値によって誘導する役割がリーダーシップに他ならない。

3.リーダーは各種の手法を適時に活用
(1) 命令によって部下を動かす手法
 命令によって部下を動かす手法は、上司から一方的な指示で部下へ伝達する方法である。したがって部下は上司に対して反論してはいけないものである。指示内容が重要で緊急性があり内容説明の時間がない場合に用いられる手法である。したがってその内容は明快で理不尽なものであってはならないのである。

(2) 指揮によって部下を動かす手法
 多数の部下を同時に動かす手法で、個々の部下は職種がそれぞれ違っているが、所属グループでは同じ目的の仕事の場合に用いられる手法である。音楽の指揮者の場合と同様で、指揮者が悪ければすばらしい音楽ができないし、指揮者によって個々の人材能力をグループで十分に発揮させるための重要な仕事が指揮である。

(3) 指導によって部下を動かす手法
 部下の主体性を尊重しながら上司が補佐的立場で指導する方法で仕事を成し遂げる手法である。そのため管理職に良質な指導力が問われる時代になった。昔は先輩の仕事を盗んで覚えた時代であったため、管理職は先輩から指導を受けた経験がないため、命令はできるが指導ができない管理職になってしまった。社会がゆっくり動いていた時代は盗んで覚えるのもよいが、スピード時代の管理職は指導中心の時代となったのである。

(4) 支援システムで部下を動かす手法
 近年はISOや各種マニュアル手法の研究が進み、仕事の内容や行動が手順書で明快に指示されることが多くなった。マニュアル等によって一定水準の仕事内容や品質が保たれるが、今日では更にマニュアルを進化させるシステムを組み込んだ制度が研究され、従来型の命令的管理手法から新しい支援システムとして、戦略的進化型マニュアル手法の研究が進んでいる。この新しい思想による支援戦略の手法を研究しなければならない。

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