<31>競争遺伝子と三区分化の法則
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 9/14(日) 20:25:41  返信も含め全削除

1.競争遺伝子が起こす各種の現象
 生物のDNAに組み込まれた競争遺伝子が、人間社会において様々な形態となって発現する。競争遺伝子は個人の性格や生活環境等の影響を受けながら各種のタイプに分かれていく。一匹狼型タイプや挑戦型タイプ、やる気満々型タイプ、和平穏健型タイプ、集団行動型タイプ、寄らば大樹の陰型タイプ、集団帰属型タイプ等様々なタイプがある。各種のタイプを競争心の強弱で区分すると、競争心強力型タイプと競争心微弱型タイプに分かれる。競争心強力型タイプは、やる気満々で物事に積極的に挑戦するタイプで頑張屋といわれ、一般的に根性論者として扱われる場合が多い。競争心微弱型には集団帰属型で非積極型のタイプが多い。

2.競争原理の作用による勝敗の結末
 人間社会では競争原理がすべての行動で作用するため、その勝敗の結末は勝ち組と負け組となって現われる。例えば教育やスポーツ、ビジネス等すべての人間活動に競争原理が作用するため、その結果として勝敗が付きまとうのである。表現はよくないが落ちこぼれや負け犬のような現象が起きてしまう。特にビジネス社会での勝敗は財産の争いであり、その激しさは凄まじく生命の危機まで発展する場合がある。このビジネスの熾烈な競争の結末を単純な区分で表現すると、勝者を成功者といい敗者を失敗者と呼んでいる。

3.人間社会の三区分化の法則
 競争原理が人間集団の中で作用すると、勝者グループと敗者グループに分かれるが、その間に中間型の位置が出現し三区分化する。これを三区分化の法則といい必ず三つのグループに分かれる現象が起きる。勝者グループの中でも争いが起きてその中が更に三区分化するのである。このように人間社会は競争心の作用によって延々と三区分化の法則が際限なく続いている。このようにDNAに組み込まれた競争遺伝子の設計図の作用によって、無限に三区分化の競争が続いて止まらないのである。したがって、敗者グループの中でも競争遺伝子は同じように三区分化の法則が作用する。そのため敗者グループの中でも勝者が出現し、中位グループに挑戦するものが出現するし、中位グループの勝者も同じように再上位グループに挑戦する。このように三区分化の法則はすべてのグループで延々と続いているのである。下位グループの勝者が上位グループへの挑戦現象を敗者復活の法則と呼んでいる。この敗者復活の法則も生物の競争原理と三区分化の法則の作用によって起きるのである。

4.敗者の苦しみとその課題
 競争原理が無限大に作用するため、三区分化の法則は必然的に敗者も出現させる。財産的敗者は、博打や犯罪を犯しても財産的上位を狙う者さえ出現させる。最上位グループに所属していながら薬物を利用するスポーツマンも無限大に作用する競争原理に振り回されている。このような競争心の無限大の作用するから努力しても上位に上がれない場合は、敗者は競争原理の副作用によって精神的動揺やノイローゼ等の精神的不安定に追い込まれてしまう。人間は競争原理の無限大の作用から逃れないように仕組まれている。

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