<48>IS0はグローバル社会の要請である
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 1/11(日) 22:21:12  返信も含め全削除

1.グローバル化による世界巨大市場の出現
 近年の地球規模で起きているグローバル化社会への進展は、人類が過去に体験したことがない地球規模の現象である。その主たる原因は良質な情報が大量に発信される情報化社会によるもので、人類はその良質な情報によって行動するため、益々行動範囲が拡大され流動化現象を起こしグローバル化社会になるのである。如何に情報が人類の行動に大きな要因になっているかが分かるのである。すべての生物は自分のDNAを子孫に確実に伝えるため、情報不足による生命危機に不安があれば本能的に行動範囲が縮小するし、良質な情報によって安全が確認されれば行動範囲が拡大する。このように人類は安全な情報を求めて情報化社会まで進展させてきた。次に安全な情報を入手すると人類の行動範囲が拡大するため流動化現象を起き、グローバルな社会になるのである。このグローバルな流動化社会の出現によって、市場が地球規模で一体化し世界巨大市場が出来上がったのである。この世界巨大市場の出現によって過去に経験をしたことがない激しい競争が始まったのである。

2.世界巨大市場の中で分業化の競争が始まった
 世界巨大市場の中で近年の激しい競争の特色は、完成品としての競争に止まらず素材から部品生産の各段階に細分化された部分の状態で競争が激化してきた。このような素材、半製品、部分品、製品に至るすべての段階での競争は、技術革新のスピードが速まったことにも原因があるが、優れた部分品が地球規模で要請されているのである。世界巨大市場の中では得意分野に特化した部分品の段階の争いに発展したため、世界的に分業化が進んでおり素材提供国から部品生産国、組立生産国まで、分業化と集中化が起きており製品の無国籍化が益々進んできた。各生産企業は得意分野の部品生産に特化し世界中に供給を始めている。このように生産物の分業化と分散化が世界中に広がり、組立産業の立場からは標準化された部品と、一定水準の品質であることが強く要請される時代となったのである。ここに品質管理の世界標準としてISOが地球規模で要請された理由である。

3.ISOが要求された社会的背景
 JISが完成した生産物についての品質保証制度であるのに対し、ISOの思想は完成した製品自体の品質保証制度ではなく、製品の生産開始から完成するまでの生産過程の品質管理システムを評価する制度である。その製品がどのような生産工程によって生産され、どのような生産技術によりどのような品質管理によって完成させたかを、全生産過程を総合的に評価するシステムである。この点でJISの思想とは基本的に相違している。今日のように技術革新の激動時代には、生産工程等の技術革新が日常進化している時代であり、生産工程等の改善改良及び進化を経常的に組み込んだ制度でなければならない。決して固定化された品質管理ではなく常に進化することを組み込んだシステムであることにISOの特色がある。またQCやTQCが社内運動であるのに対し、ISOはJISと同様に外部の審査機関が第三者の立場で検査評定する制度である。近年は地球規模で流動化とオープン化が進み、地球規模の品質保証制度が強く要請されている時代である。

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