<60>世代格差とI作業標準化の必要性
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 4/4(日) 09:38:45  返信も含め全削除

1.世代異質論時代の新しい環境
 世代格差については古今東西を問はず「今の若者は」という愚痴を言い続けてきたが、特に近年の日本の世代別価値観の格差は、単に世代格差論で片付けることができないほど世代別に価値観に格差が生じている。この現象は日本だけの問題ではなく地球規模の現象となって現れてきた。この現象は情報化社会が地球規模で影響している証拠である。現代社会は子供時代から親や先生等少数のひとからの情報だけではなく、マスコミによる大量の情報が子供から大人まで提供される時代になった。特にテレビによる大量の映像情報は大衆に情報が伝わりやすく、その影響も多大である。したがって、現代社会の子供は世界中の価値観や現象が洪水のように提供されその影響を受けているのである。そのため親や先生の影響が少なくなり相対的に他の情報の影響を受ける環境の中で子供は成長するのである。そのため、過去とは比較にならない環境の影響を受けて新しい子供軍団が出現しているのである。

2.新種のエーリアンや電子部品族が続々発生する
 かなり前になるが若者を「外国人と思え」と言われた時代があったが、その後の若者外国人説、新人類説、宇宙人説、エイリアン説、新種のエイリアン説、電子部品族説と続々と現代若者論議が続いたが、現代の世代格差は世代別に異質性が強くなり、世代別異質人材の研究が必要になった。このように現代日本社会の世代格差の現況は、多民族国家の異質論と同様に、日本社会の中にあっても異人種民族の混在型社会の状況になってきた。これは過去の日本社会では経験したことがない現代社会の新しい現象である。地球規模でオープン化、グローバル化社会の到来で人、物、金、文化の流動が益々激しくなってきた。今後も世界の交流は激しさを増すばかりである。社会変化の影響で発生する新種の若者の出現は日本だけの問題ではなく、世界各国とも同じように世代格差の問題が起きている。今や世界中の生活文化の情報が地球規模で拡散が日常化しているのである。

3.多民族型の異人種混在型社会と知的共有財産の必要性
 多民族圏の国では、長い間に異質文化混在社会の経験を早い時期に体験したことが、今日のように地球規模で異質な文化交流の時代にその体験が有利に作用している。他民族混在の国では世代別異質間においても比較的適切に処理されている。これは異質な文化をもつ人間同士が同一の仕事をする場合に、公平で適切な作業をマニュアル化して公開する必要があったからで、そのマニュアルを高度に進化させながら良品と生産性を上げる道具として作り上げた。この点を日本の企業も注意深く観察し研究しなければ成らない。同質性の強い時代に出来上がった日本の作業文化では、現代社会に適切に機能しなくなってきた。現代日本の世代別異人種出現の時代には、世代別異人種の各層に共通する仕事は一定のルールが必要になってきた。現代日本の多民族混在型社会に類似した時代に、従来型の伝統的な手法である人の声による命令的伝達方式では、世代別異人種間に必ずしも適切に内容や意思が通じなくなってきた。現代は旧型日本人と新種の異人種族を融合化させ、戦力化する方法として標準化されたマニュアルやISOが現場の情報として有効に作用し始めていることを留意すべきである。

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