<79>新自由人の出現と企業の生命力
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 8/22(日) 09:44:12  返信も含め全削除

1.新日本人の出現に至る必然性
 日本人全体が大きく変ってきた。変ったというよりは過去に存在しなかった新日本人が出現したのである。過去の日本の大衆は、現在の一般大衆と比較ができないほど貧乏であった。人間は貧乏時代と豊かな時代では生活思想が変り生活文化が大きく変化する。近年の物質的豊かな時代についての批判として、「物質的には豊かになったが精神的には貧しくなった」と説くひともいるが、人類のDNAの遺伝子の中に強大な競争心の設計図が組み込まれている。その影響で今日の物質的な社会化する道筋は心理学、社会学的な必然性がある。もし人類の遺伝子がひ弱なものであったなら、自然界ではすでに淘汰され地球上から消滅していたかもしれない。このような遺伝子の強弱は我々人類が勝手に選択できるものではなく、自然の摂理が下した自然界の掟である。もし我々人類が多少の選択肢を持っているとすれば、頭脳を進化させたことによる教育論の選択ぐらいで、教育的には多少の道筋の選択が可能であったかもしれない。生物学的進化へのうねりは社会科学まで大きな影響を与えており、人類の進化へのパワーは個人の能力の限界を超えた力として作用している。

2.新日本人の出現に戸惑うビジネス界
 物質的に豊かになると精神的変化が起きその影響で社会は大きく変化する。特に集団ルールという規制からの解放を求める行動として現れてきた。これは自由な行動を求める自由人の出現である。人間社会には各種の人間集団が出来上がり一定の規制が出来上がる。当初の集団は弱者が相互に協力するための防衛集団であるが、情報化社会によって危険な種類や危険レベルの情報が正確に提供される時代となり、人類は自由に集団を離れて行動することができるようになる。そのため良し悪しは別にして、情報不足時代と比較すると、学校という集団規制からの開放、家庭という集団規制からの開放、企業という集団規制からの開放という集団からの離脱現象が急速起きてきた。これらの集団離脱現象が世界中で起きてきた。もはや地球規模の社会現象として見なければならない。これらの新しく出現した集団所属意識の薄い人間を新自由人という。この人材を企業は集団主義型のピラミット組織でコントロールしようとしても、もはや無理な状況下にあり、新自由人を戦力化して企業の生命力維持に結びつけることは出来ないのである。新しい人材組織論が必要になった所以である。

3.企業の新しい生命力の根源となるものは何か
 自由を求める個人主義の人材である新自由人をどのように戦力化するかが、近年の企業における管理職の悩みである。新自由人は価値観が多様化しており、昔の軍隊組織に最も馴染まない行動する人材である。軍隊組織に馴染む人材を超集団主義者といい、近年発生した新自由人を超個人主義者という。この両者を比較すれば中間ぐらいが適当であろうが、地球規模の世界各国で見られる現象は新自由人への流れの現象である。もはや旧独裁者にコントロールされることを好む人間はいないのである。それであれば企業の生命力を確保するためにも、新自由人を基本にしたものでなければならない。ではどうすればよいか?。

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