<94>自然界のバランスは雑草理論
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 12/5(日) 17:52:48  返信も含め全削除

1.自然界は最良のバランス
 人類は長い間自然を克服しようと努力してきた。しかし人類の行動は自然を克服しようというよりは、むしろ自然の摂理に逆らうための努力と言った方が適切な表現かもしれない。何故なら人類の行動自体が自然破壊に繋がる行動が多かったからである。例えば、農業にしても多くの植物の中から自分達が求める種類だけを抜き出して育成しようとすることも自然界のバランスを崩している。自然界における植物は混在化してバランスがとれており、そのバランスで病気や害虫の攻撃を防いでいる。欲しい植物だけを育成することは人間の欲望を満たすための行為であるから、特定種類の植物だけを選び出し集中的に栽培すること自体が自然界のバランスを崩しているのである。そのため多くの農薬や肥料が必要になるのである。自然界の多くの雑草は相互にバランスがとれているため農薬や肥料なしでも生きいき成長している。このように自然界の生物はバランスがとれている。人間も自然界の一部であるから我々人間の行動も自然のままであるとも言えるが、どうも人間の行動は自然のバランスを崩していると言わざるを得ない。

2.地球に優しいという言葉
 近年、「地球に優しい」という言葉をよく耳にするが、これも自然のバランスを崩さないようにという意味であろうが、これは地球に対して失礼な話である。何故なら我々の行動が自然に優しいのではなく、バランスのとれた自然界が人間に対して優しいのであって地球が人間に優しいのである。人間はその優しい自然のバランスを崩しているのであるから、「自然に優しい」という言葉は「人間に優しい自然界を壊さないように大切にしましょう」と表現すべきである。「地球に優しい」という言葉はそのような意味で使われているのであろうが、あまりにおごった人間の傲慢が表現ではなかろうか。

3.人間の努力という行為
 すべての生命体には競争遺伝子が組み込まれているため、常に他人に負けないように努力をするように仕組まれている。少しでも他人より優位性を保つために勉強もするし一生懸命仕事もする。そのためいくら財産を蓄積しても際限なく無限大に溜め込もうとする。このように人間の努力は際限がなく持続するように仕組まれているため、自然界のバランスを崩してまでも一生懸命に努力する。人間の努力は一つ間違うと人間関係のバランスまでも破壊する場合もあり、家族関係や企業内の上司と部下の関係、社会における権力者とその他の関係等、あらゆる人間関係にバランスの崩れが生じ歪みとなって現われる。人間は頭脳を高度に進化させたために頭脳による無限の努力の結果が際限の無い争いとなって現われている。これまで頭脳を進化させた人類であるから、努力が争いの切っ掛けとならず、バランスのとれた平和な社会に貢献できる方法が無いのだろうか。

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