<110>人間の情愛と社会科学
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 3/27(日) 23:15:50  返信も含め全削除

1.人間の情愛と冷酷なビジネス
 地域が閉鎖的で孤立していた時代では、そのエリア内では密接な人間関係ができ上がり、情緒的な人間関係の付き合いが当然のように行われていた。これが情報化社会になるや人間の流動化現象が起き、今や地球規模に広がりを見せてきた。その中で起きた新市場主義は、激しい競争原理をベースにドライで冷酷なビジネスの社会へと変化してきた。ビジネスのエリアが広がりをみせると同時に起きた冷酷なビジネス社会は、旧型の情緒を基本としたビジネスを根本から変化させてきた。日本の現状はある年代を境に情緒的ビジネス思想と、ドライなビジネス思想に二分されている。ドライなビジネス手法に馴染んでいる若い人は問題ないが、情緒的ビジネスに馴染んできた年配者は、自分の人生観とビジネス観を割り切って対応する必要がある。自分の人生観は頑固に生きてよいが、ビジネスのモノサシは儲かるか損するかの判断基準の問題であり、人生観とは別なモノサシにしなければならない。新市場主義社会においては情緒的モノサシは通用しないのである。

2.情緒的側面とビジネス
 冷酷な新市場主義社会といっても、情緒的側面を重視しなければならない業種がある。それは個人生活を支援する小売業や飲食業である。人間の1日のサイクルは、個人の生活サイクルとビジネスサイクルの部分がある。個人の生活サイクルは情緒的行動がベースであり、益々自分の情愛行動を重視するような行動が多くなっている。これはビジネス社会の競争が激しくなるにつれて、個人の生活行動が自分の情愛を重視し、個人の生活を中心に行動するようになってきた。近年の旅行現象にも見られるように、集団の修学旅行型の観光旅行が嫌われ、多少価額は高いが少人数で心が豊かになる旅行をするようになってきた。ビジネス行動派益々厳しく、個人生活はより心の豊かさを求めてという行動である。

3.情緒的ビジネスを業とする行為にも
 個人の生活を支えるビジネスや情緒的側面をより高度化している業界は、企画やその対応について、心理学や社会科学としての研究を進めているし、冷酷なまでにも真理を追究しているのである。このように情緒的ビジネス業界にもドライな新市場主義としての戦略が必要であり、すべての業界が厳しいビジネスに変ってきたのである。

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