<117>情報共有化時代のスタッフの役割
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 5/23(月) 00:22:05  返信も含め全削除

1.近年、何故スタッフ論として論議されるか
 長く続いた従来型の人的ピラミット型の組織は、上司から部下に対して縦型の情報伝達システムであった。そのため部下は上司からの指示待ちの仕事でよかったのである。それが近年、急速に進んできたIT化による情報化が進み、その影響で企業の管理システムが大幅に変化してきた。更に高度情報化社会に対応させるため、外部取引についてはITが進み、社内も情報共有化のシステムが必要になってきた。そのため企業の経営管理にも大きな影響を与えるに至っている。情報共有化のシステムは、まだ入り口に差し掛かった状態ではるが、日に日に進化をしており数ヶ月もすると大きな進化の状況が見えるほど変化が速い。これは担当者にも情報共有化に慣れてきたことにもよるためであろう。

2.従来型上司からスタッフ型スペシャリストへ
 経営情報が一定の範囲で公開され情報共有化の中で仕事をする場合、できるだけ詳細なシステム化が必要となる。そのため担当する者の仕事に対する裁量の範囲が拡大する。つまり、いちいち上司の命令で動くのではなく、担当者自身の判断と決断で行動する範囲が拡大するのである。そのため上司と部下の関係が従来と同じ関係で仕事を進める状態ではなくなってきた。つまり情報共有化されているため、公開された情報を単純にそのまま命令で部下につたえる必要がなくなるためである。もはや従来型の単純な命令型の上司では意味がないことになる。過去の情報不足の時代は、多少質の悪い上司の情報であっても通用したかもしれないが、今日のような高度情報化社会でしかも良質な情報が公開されている時代は、過去型の古いタイプの管理職では通用しなくなってきた。新しい最先端のシステムや効率のよい仕事の仕方等をアドバイスできるような、新しいスタッフとしてのスペシャリストでなければ通用しなくなってきたのである。

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