<125>卒業期を向かえた集団主義の価値観
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 7/17(日) 14:21:46  返信も含め全削除

1.卒業期を向かえた集団主義
 人は一人では生きられないという。つまり何らかの集団が発生し人間関係を大事にする。この集団を居心地よくするためには、集団のみんなと仲良く助け合いもあるが、反面いざこざも常に付きまとう。この状態は個人に自由があるからで、現代自由主義社会の特色である。このような超個人主義時代の環境下では、集団内部がまとまらず集団内部がばらばらになる必然性がある。見方を変えれば自由主義が隅々まで浸透してきたことを現している。歴史上これほど自由に発言でき自由に行動することができた時代は過去にはない。ことの良し悪しは別にして、人類の歴史上自由主義を手にした民衆は、自分の発言や行動に制約、束縛、拘束を受ける社会を拒否するであろう。集団主義を非難しているのではない。集団主義にも良い集団文化は沢山あり、最低限の集団規律やルールといった習慣文化まで壊されることは、人類にとって進化であるか後退であるかは別にしても悲しい現象である。しかし、以前の集団主義に戻る気配は全くないし、集団主義が卒業期を向かえていることは間違いない。

2.集団主義の強行論者と企業経営
 集団主義の強行論者の嘆きは、集団の規律の乱れを嘆き、このままでは集団社会が滅び、強いては国が滅びると真剣に悩み嘆いている。確かにその傾向があるかもかもしれない。しかし、前述したように民衆が手にした自由な発言と行動を取り上げることはできない。この大きなうねりは人類の基本的人権の問題であり、集団主義論者が嘆いてみても民衆が動じることはないであろう。近年の企業内部にも集団主義の崩壊現象が起きており、集団主義の強行論者の管理職は嘆いている。これは民衆に情報を与え自由に行動させる現代社会に、集団主義を崩壊させる要因があるのであって、今や人為的に個人主義者に自由行動を制限することが出来る時代ではない。企業内は集団主義者の強行論者の主張が通らない時代になってしまった。管理者も集団主義時代の管理ノウハウを個人主義を対象とした管理ノウハウに切り替えることが重要となってきた。

3.集団主義を強行すれば墓穴を掘る
 社会の環境が、集団主義が機能しない状況に変化したのであるから、自分だけが集団主義におけるノウハウで強行しても、集団(民衆)は反応しないのである。故意に集団の結束を計る方法として、外部に強敵集団を仮想して対応することがあり、国レベルでは仮想敵国まで作り自国内の緊張を計る場合がある。外部の敵国が本物であれば当然なことであるが、仮想敵国の場合は内部の緊張だけが目的となる。いずれにしても現代社会の現象は、集団主義が内部から崩壊が始まっていることは事実である。そのため集団主義の強行論者も集団をコントロールすることについては限界を越えている。集団主義の思想ばかりではなく、集団主義管理の道具、手法等のすべてが現代社会で機能を失っているのである。集団主義が卒業期を向かえていると理解すべきである。

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