<149>管理職の競争原理と人類愛のバランス
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 1/15(日) 10:49:57  返信も含め全削除

1.管理者として、強いものが生き残るという競争原理を活かせるか
 生物の遺伝子の中に組み込まれた競争原理の作用は、生物が進化するための根源となっている。強い遺伝子を子孫に継承させるためにも、競争に勝ち残った強い遺伝子が承継されるのは自然界の掟である。その意味で原始生物から人類まで進化するまでには、競争遺伝子が重要な役割を果たしている。この進化に必要であった競争原理の作用は、現代社会においてもあらゆる局面で具現する。例えばビジネス行為には必ず競争原理が作用するし、人間の能力発揮においても競争原理は作用するため、人間同士の関係まで競争原理は大きな影響を与えている。人間はなぜ努力するか。これも他人に負けないための競争原理の作用である。このように人間の行為や行動のすべてに競争原理が作用している。この競争原理の作用は、対する相手を競争相手として認識するため、闘争心や緊張感が常に付きまとうものである。遺伝子に書き込まれた設計図には、他人には負けるなよと設計されているため、戦争や喧嘩までが絶えない結果となっている。

2.人間の優しさや人類愛の根源は
 競争原理が作用するビジネス界は、競争原理がストレス増殖の根源となっている。人間は自分自身の遺伝子に組み込まれた競争原理の設計図に振り回される。一方で人類愛という壮大な優しさも身につけている。なぜ人間はこれ程までに両極端を持ち合わせて悩み続けてきたのであろうか。競争原理が強く作用すればイジメや嫌がらせ、意地悪、妨害、戦争等、際限なくエスカレートする。一方で生物界の繁殖期には、異性や子供に対して優しさが具現する。これは子孫繁栄のための自然の摂理であり、子孫繁栄には優しさが重要な役割を果たしている。しかしこの現象も子孫繁栄は自分の勢力拡大の側面を持っており、広い意味では競争原理の作用と見ることができる。また一人で勝てないほどの強力な競争相手がいる場合には、仲間が団結し助け合いが強力になる。競争相手には競争原理が強く作用し、仲間同士には優しさが生まれる。戦争においても同じであり、敵国に対しては強大な競争原理が作用し、国内は団結し仲間同士は優しい人間関係ができ上がる。

3.管理職には競争原理と優しさのバランスが必要
 競争原理と優しさが同居しているのは人間の本質である。管理職は部下に対してどのような指導力が必要となるであろうか。企業の立場では競争相手に勝たなければならないため、競争原理を高度に利用すべきである。しかし、戦略的人材活用に能力主義を持ち込めば、一つ間違えば人材を精神的負け犬の増産となる場合がある。人間は強い精神力を持っている一方で非常に弱い側面を抱えている。人材はこの両面が同居しているのである。ビジネスで強い面が活かされれば成功するが、一方で不適切な管理職を見ていると、社内における言動に大きな課題があり、人材の弱い局面を過大に指摘し負け犬化させ精神不安定化させている場合がある。人材がストレスを蓄積し自分を攻撃するようになれば精神病、更には自殺まで追い込むことがある。能力主義を導入する中で重要なことは、ビジネスの競争相手に対しては競争原理を作用させ、成果を発揮させる指導が重用であり、企業内においては仲間としての人類愛をどう感じさせるかが、管理職の大きな課題である。

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