<200>子供社会の変質化といじめの究明
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 07/1/7(日) 10:13:46  返信も含め全削除

1.社会の変質化で子供社会も変質化した
 現代社会は年代の違いによって人生観や行動が違うのは当たり前であるが、特に違和感がある若者が目立ってきた。今や世代格差という言葉は通用しなくなった。何故なら世代格差という言葉には、世代を超えても多少は共通点があるという意味を含んでいるが、現代の若者論では、世代格差という概念を超えて世代別異質感が出てきた。もはや人生観に共通点がなく、同じ価値観を共有することができなくなった。今日では人生観や行動が合わない若者は、外国人説や新人類説での説明では表現できないほど違和感があり、もはや世代格差という言葉さえ意味をなさない時代になってきた。そこで現代若者との差異は、世代格差論から世代異質論に切り替えて研究しなければならないほど、年齢別に異質な人種が出現してきたのである。この現代子供社会の環境変化が、いじめ問題を変質化しており、いじめ研究の前に現代子供論や若者論の研究が必要になった。

2.超個人主義者の出現で集団の内部が変質化
 なぜ、世代格差が世代異質と言わざるを得ない時代になったのであろうか。これも高度成長期に起きた現象の一つであるが、一般大衆の所得が上がり優雅な生活を求めるため、子供は少なく生んで大事に育てるという親の意識に変質化が起きた。いわゆる少子化による一人っ子社会の出現である。貧乏人の子沢山時代は、「親はなくとも子は育つ」と言われ、子供は沢山生んでほっておく時代であった。この時代の家族は、生き残るための重要な仲間集団であり、兄弟親子の結束は非常に高かった。それほど社会が厳しい時代であったから。外敵に対して団結しなければ生きることができなかった。この時代は自然に団結心という集団主義の規範が家庭内に出来上がったが、これが豊かな時代になるや、少なく生んで大事に育てるという少子化時代になり、個室で一人遊びの特訓を受けて育った現代子供は、過去に例がないほど異常な状態で「超個人主義者」に仕立てられたのである。超個人主義者の子供が、家庭という集団や保育園、幼稚園、小学校等の教育集団、社会の職場集団を内部から崩壊させる結果となり、集団の形成が難しくなってきた。

3.宇宙からの来訪者といじめの究明
 親の都合で一人っ子として人為的に仕立てられた超個人主義者たちは、自然の摂理に反して作られたので、地球ではない宇宙からの来訪者と見るべきで、そこでついたニックネームが宇宙人説である。外国人説や新人類説までは地球上の人類であるが、宇宙人説が出てきたことは、地球人とは思えないほどの違和感があり、地球外からきた宇宙人であろうという表現になった。更に宇宙人が変質化し新しい生物が現れてきた。これがエーリアン説であり、宇宙からきだけではなく、地球人とは合い受け入れないもので、地球人とは共生する意思がない生物ではないかと思われるほど、違和感があると言う表現である。その後の変質化によって新種のエーリアン説まで出ており、更に理解できない生物であるとする表現である。いずれも世代格差という表現では説明できないほどの異質を感ずる若者が出現したのである。このような違和感がある子供や若者を研究することが、現代いじめ論を究明する上で必要になってきた。

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