<229>競争に弱い養殖型人間の実態
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 07/8/26(日) 22:24:00  返信も含め全削除

1.子供社会にも自然界の漂いがあった
 昔は、子供は授かりものであるとし、子供は社会全体が大事に育てる認識があった。子供が生まれれば近所のひとばかりでなく、通りすがりの人でも祝いの言葉をかけ、子供に対する対応の仕方も自然な接触が多かった。近年は他人の子供と接触することが難しい時代になってきた。犯罪も増えたし警戒しなければならないこともあり、見ず知らずの赤ん坊をあやす光景も少なくなった。現代の若者は赤ん坊のあやし方も知らないし、興味も示さなくなった。これは仕方がないことで兄弟が少なく、一人っ子で育てられたのであるから、赤ん坊と接触する機会も少なくなったからでもある。しかし本当はこの点が子供にとって重要なことである。なぜなら昔の子供のように子沢山の中で生まれていれば、赤ん坊の時代から子供達だけの接触が多く、子供同士だけで濃密なトレーニングができたのである。子供たちによって作られた子供文化を体験することもできた時代である。現代の子供社会は、大人によって作られた環境で自然な子供社会がなくなってしまった。

2.大人によって急変した子供社会
 大人によって作られた子供社会は、自然界の摂理に反する社会でもある。それは自然界のルールを無視し、人為的に現代の子供社会を作り上げてしまったからである。子供は親の都合で人為的に一人っ子が増えた。これ自体が自然の摂理に反している。その意味で現代の子供や若者は、人為的に作られた環境の中で、育成されているのであるから人造型人間である。したがって、現代の子供や若者は、自然界の中で子供として育っているのではなく、人為的な養殖環境の中で飼育された人造型人間のようである。これは子供や若者を批判しているのではない。また、人為的に作られた子供や若者の親たちを非難しているのでもない。親たちは少なく生んで大事に育てるという親心でもあり、このような考えを非難すべきではない。問題は親たちの考え方が国レベルで伝播し、大部分の親たちが一斉に一人っ子社会を作り上げてしまったことである。そのため子供社会が一挙に飼育場のように、育て方が急変してしまったのである。この点に問題があったのである。

3.養殖環境のような子供社会の環境
 子供社会を大人によって急変させた責任は大人にあることは間違いない。問題なのは、大人の考え方や行動が急変したのに、子供の育成に対する対応策を考えなかったことである。しかし考えてみても簡単に分かるものではない。社会全体のうねりとなって激変した有様を、社会学的に整理し、因果関係論で証明することはできるが、一個人として責任を取れるものではない。せめて子供環境を人為的変化させることに加担した大人たちは、子供や若者に対して、親切に接触すべきかもしれない。例としては適切ではないが、近年の養殖漁業として育成された魚と自然界の魚では大きな相違があることは知られている。人間の子供と比較することは失礼な話であるが、過去の日本の貧乏人の子沢山の時代の子供達と比較すれば、現代の子供達は養殖人のように過保護である。これも仕方がないことで非難するつもりはないが、養殖人として生んで育てたのであれば、最後まで養殖人であることを認識して扱うべきである。自然界の大海原を経験するまでを優しく見守るべきである。

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