<1>言葉の意味
新規投稿者 高津徹太郎  投稿日 4/28(月) 18:09:09  返信も含め全削除
1.真の管理の構造
 真の管理の構造は単純である。“Plan−Do−Check−Actionそして次のPlanへとデータ・サイクルを回すこと”である。これを科学的に実行すれば自動的に管理効果が出る。サイクルを回すにはデータを活字化し科学的にするには数字で表せば良いのである。
 日本ではそれらしい担当者がKKD(勘と経験と度胸)で作ったものを計画とし、この計画を維持し達成することを管理と呼んでいるようだ。しかしこれは管理とは全く違う。担当がどんなに思いを込めて計画を作ろうとも“何となく作った計画”と差がなく科学的処理に馴染まない。これは「管理」ではなく「監視」と呼ぶ方がふさわしく何十年繰り返しても管理効果は生まれない。

2.日本の慣行
 “数字”は厄介である。決算データが税務署向けと建設業の許可をした知事向けと違い更に実態とも違う場合がある。実態と違う“数字”は科学的に処理しても無意味である。日本人は“キレイ”が好きだからキレイに書いてあるものを信用する性癖がある。決算内容をキレイに作りかえると信用され、おまけに作った本人さえ間違うことがあるから注意が必要である。
 管理を「監視」と混同した始まりは「Quality Control」を「品質管理」と訳した時かも知れない。言葉を安易に使う例は多い。例えばマンション(Mansion)は大邸宅のことである。日本にはマンションと付けられた建物が無数にあるが大邸宅を見たことがない。“億ション”が高価ではあっても大邸宅とは構造が違う。業界に普及している「CAD」も出所の「CAD-CAM」では設計データと製造データを結んで効果を上げようとする思想があるがこのような考えには及ばない。コンピュータ(Computer)を「電子計算機」と訳したために電気式卓上計算機の大型のようなイメージが強いようである。このためパソコンでキレイに書類を作ると経営幹部も社員も“我が社は情報化社会に対応できた”と錯覚する。担当者が基幹業務をExcelでコツコツやっているのも似た状態である。

3.右肩上がり時代の慣行に疑問を
 経営幹部が利益を出せと言うのは建前のようである。コストダウン有効策を進言しても経費節減を優先できるのはそのためである。経営幹部は利益を出せとは言うが「具体的方法」を言うだろうか。具体策を考えて実現するのが業務担当者なら経営幹部は新入生でも担当できる。思い返すと右肩上がり時代は仕事をこなせば利益が出る良き時代だったのである。
 情報化社会で経済戦争に勝つには経営幹部がComputerの得失を理解していることが不可欠である。銀行の端末故障事故は実情を理解しない上司が「旨くやれ」と無理強いした結果なら上司が招いた人災といえる。“うまくできて当たり前”とする従来の慣行では“失敗要因”を見つけ再発防止策を講じることは不可能である。
 新幹線列車が運転手の居眠りによってホーム手前で停止したのは管理システムの勝利である。安全装置が無かったら大事故が起きただろう。事故が起きてから運転手を処罰しても事故の再発を無くすことはできない。
 この講座の狙いは「真の管理」を研究することにある。まずは今迄の慣行としていた「管理」と違うやり方の「管理」があるかも知れないと思って欲しいのである。

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