<9>実績データの記録(3)‥‥‥新型バーチャートのすすめ
新規投稿者 高津徹太郎  投稿日 6/16(月) 20:13:00  返信も含め全削除
6.新型バーチャートのすすめ
(1)管理サイクルを“D”から回す
 一般的に“管理”は計画を立てることから始める。しかし、現状では実績データが整っていないために有効な計画が作れないと見るべきである。つまり、参照する実績データが無いために大雑把な計画しか作れず、作った工程計画に振り回されて現場が忙しいという現象が起きているのである。この状況を打開するには実績データの記録から始めることが良い。実績データが記録できると次回から実績データを生かした計画が作れ、管理サイクルが回り出すのである。

(2)実績データは計画とは別に記録
 管理用の計画が作れているなら実績が余り変更することも無いので、計画工程表に実績を書き込んで実績データとする方法がとれる。この方法は、管理サイクルが何回転かして、施工が工程計画通りに進むことを確認してから行うべきである。いま、実績データが無いなら管理用の計画は作れない。従って、現状で作った計画に実績データを残すことは難しく、ムリに書き込んでも計画に引っ張られるから、実態と違う実績データを残すことになってしまう。これでは何のための実績データ記録か分からなくなる。計画とは別に実績だけを記録するようにするのが良いのである。

(3)実績データと記録形態
 実績データを“紙”に記録してもデータ量が少ない初期の頃なら支障が無いかも知れない。しかし、実際に管理効果を生む頃には相当数のデータが集まるため、これを手書きで再利用するには膨大な手間と時間が掛かってしまう。正確さ・スピード処理・共有化などを考えると管理データは電子データで記録すべきである。
 電子データで記録しても“日報形式”ならどうであろうか。日報形式ではデータが1日単位で分断されるため数日間にわたる作業を再現するには“つなぎ合わせ”が必要になる。このため日報形式のデータは実績データの再現性と加工手間を考えると再利用は不可能と見るべきである。

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