中国の工場 2の2
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 04/3/30(火) 09:50:43  返信も含め全削除
まだまだ不足の知的労働者だが

上海から長江上流に広がっている長江デルタ地帯には、国有産業としての機械、鉄鋼、自動車などの国有企業が目白押しである。「大地の子」にも登場した宝山発電所の巨大なプロジェクトが頭をよぎる。
ところが全般的に国有企業は、技術力も生産性も問題があり、全般的に経営が不振である。国有企業が、中国の経済発展のネックになっているのは事実のようである。現時点ではこれらの国有企業の、知的労働者は質、量ともに不足しているが、大学教育の充実、大学進学率の上昇、とりわけ理工科教育の充実に伴い、知的技能者が続々と、生まれてくるであろう。
一度は、母国の中国に見切りをつけて、欧米、日本へとわたっていった若者は、母国が豊かになるにつれて、続々と里帰りしている事を考えると、やがてこの問題も解決されるであろう。
技術開発、ソフトウエアの開発など、最先端分野の研究が、どんどん進められており、特に北京の中関村(村の名が付くが北京の中心地)という、IT関連を中心にベンチャー企業が、一万社も生まれており、そこから全国に派遣されていく若者もでてきた。我々日本人には、ブルーカラーの労働者が圧倒的に多く、知的技能者は少ないであろうという印象があるけれど、このように知的労働者も年々増えていっているのである。

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