世界の工場 3の2
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 04/4/7(水) 06:27:36  返信も含め全削除
発展し続ける中国の家電産業
急速に発展している中国の家電産業は、自国だけでなく、東南アジアの諸国や南米、中近東にも出回り始め。たとえばベトナムなどは、ベトナム製品は安いが粗悪品が多く、日本や欧米のモノは高額なので、その中間の価格で輸出しているという。日本への輸出はもちろん、欧米にも中国製品が出回り始めた。
マレーシアやタイにも念入りな市場調査を行い、安くて丈夫な品物を販売していると言うし、大手の企業は24時間態勢で、製品のクレームの電話を受け付けていて、深夜でも修理に向かうという。メンテナンスもここまでくれば、絶大な信用をえるであろう。
 中でも急激に発展している家電のメーカーには、海爾、(ハイアール)、TCL、格蘭仕などの巨大会社は、年々生産が増え続けている。
なかでも上海人には「百万富翁」といわれる大富豪が現れだしたので、彼らをターゲットにして、高額なモノを販売している。百万とは百万元(日本円で1500万円)だが、中国人には、邦貨で6000か7000万円になる。これらの大富豪に、ホームシアターや高級車も売りつける。社会主義の国でありながら、こんな格差があるのが不思議であるが、このような一握りのピラミッドの頂点にいる中国人より、一段下の階層が豊かになってきた。彼らを照準にした製品の製作と販売、そして、まだ8,9億の農民は大変貧しい生活を余儀なくされているので、この階層には、安価な日用品や家電製品を製作している。
おもしろい例として、海璽の製品で農村向けに洗濯機を販売しているが、ある農家の親父さんから、「サツマイモを洗濯機で洗ったら壊れた」とクレームがついたので、サツマイモを洗っても大丈夫なものを造ったという話もある。
 そんな話を書いていると、大連でアメリカ人の教師が、洗濯機で運動靴を洗って、洗濯機を壊したことを思いだす。生活習慣の違いで、洗濯機でサツマイモや運動靴を洗うことが一般的なのであろうか。日本では、洗濯機は衣服だけを洗うという先入観念は、遅れているのかもしれない。

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