日本文化は(映像編 1)
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 04/4/24(土) 06:40:16  返信も含め全削除
「おしん」から始まった
「おしん」が中国に渡ったのは1980年代であった。小林 綾子演じる、「おしん」の子役の名演技は、中国人に爆発的な人気を博した。日本がまだ極貧生活に喘ぐ人々が多かった時代の映像に、1980年代の中国人の生活にオーバーラップして、共感を呼んだのであろう。
また「一杯のかけそば」という渡哲也と泉ピン子主演の映画も、学生達に好評であった。
この映画も「おしん」に共通する貧しさの中で生きる、底辺層の人間の情愛、人間的な交流の暖かさが共感を得たのではなかろうか。
2年間の学生達との授業の中で、日本映画の上映を何回か行った。
中国学生の日本映画への感想
宮崎 駿が今ほど有名になる前の作品であるが、「となりのトトロ」を見せて感想文を纏めると、「素晴らしい映画である、トトロとこの一家の愛情が、きめ細かに表現されている」「作品のすみずみまで人物像がよく描かれている」「病身の母親を気遣う子ども達の気持ちがよく表現されている」という感想が多かった。
1970年代に生まれた中国の若者は、小学生時代から「鉄腕アトム」「ちびまる子ちゃん」
「ドラエモン」のアニメを初め、高倉健の「君よ憤怒の河を渡れ」、などをよく見ていた。
その後1990年時代は、「東京ラブストーリー」とか「GTOシリーズ」(グレートティチャー
ズ、鬼塚)とかが入ってきたが、この映画を学生と一緒に見ていたら、日本人として恥ずかしく
なるような場面が満載、高校の女教師が学生と同棲して教師を懐妊させたり、とんでもない場面
が出てきた。「先生、日本ではこんなこと本当にあるんですか」と聞く中国の学生に、そのたびに「こんなことは絶対無い」と釈明しなければならなかった。

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