中国の建築ラッシュの背景 1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 04/4/29(木) 09:23:36  返信も含め全削除
空前の建築ブームと日本製建設機械の活躍
4年前、大連から年に一度、帰国したとき、大連と札幌の町並みの様子の違いに驚いた。まさに躍進の国と、停滞の国との鮮やかな対比が、中国の都会での建築クラッシュと、どこを見ても建築している様子もない札幌の町並みにも反映していた。
 大連市には、朝早くから建設機械が動き回り、朝の6時にはあの鉄の楔を打ち込む喧噪な音が響いていた。なにしろ朝が開け始めると、もう仕事を始めるお国柄、昼夜2交代で働き、建設機械も年間3000時間も酷使するという。
 大連水産学院の学生寮の建設も、ごく身近に見たことがある。まさにすさまじい急ピッチの建築の様子も見ることができた。作業員は急ごしらえの宿舎に寝泊まりして、明るくなり始めたら、洗面器のような大きな食器に、ぶっかけご飯を食べる。そして6時頃からもう仕事開始。トンテンカン、トンテンカンとビベットを打ち込む音が鳴り響き、うるさくてゆっくり眠ることもできなかった。
 一般に日本製の建設機械の数によって、建設会社のステータスシンボルが決まるのである。中国に建設機械を輸出しているのは日本だけである。
日本の建設機械の性能の良さ、耐久性の良さは、中国の器械の比ではない。中国の器械は500時間も使用すると、あちこちガタが来るが、堅牢な日本の建設機器はびくともしない。日本の建設機械をどれだけ持っているかで、その建設会社への、注文も格段に違ってくるという。

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