回想中国10の1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 05/6/8(水) 06:24:26  返信も含め全削除
回想中国 10 学生の作文 2(2000.9wrote)
日本語の学習から学んだこと
       秋 松梅(履修歴9年)
私は中学時代から日本語を学んだので、もう9年になります。前の6年間は義務的に勉強しただけで、興味はありませんでした。だからその6年間で記憶に残っているのは、「日本は経済大国」という言葉くらいでした。
 しかし大学に入って、以前と違ってだんだん日本語に興味を持つようになりました。したがって読む本や雑誌や新聞も多くなり、日本についての理解も深まりました。
 世界の経済をリードする日本が、敗戦国から今の姿に変わったのは、日本人の勤勉さと切り離すわけにはいきません。真面目な日本人は、仕事以外にどう生活しているかという、疑問を持ちました。冬休み、厚生省が編集した「週休2日制」に関する薄い本を読みました。さっそくページを開くと、その内容は「週休2日制」実施に伴って増えた休日の休み方のアドバイスでした。最後まで読んだ後、びっくりしました。経済大国の国民は休み方まで忘れてしまったということを、信じることが出来ません。
 明治以来、百年の近代化の道を歩んできた日本人は、自分の手で創り出した文明の中から一体何を得たのでしょう。自動販売機に象徴されるように、他人との交流もせず、いつでも簡単に商品を手に入れることの出来る効率の良さ、便利さ、また二十四時間休まず働いて、利潤をもたらしてくれる機械、それが人々が懸命に近代化を推し進めてきた目標なのでしょうか。近代化が求めてきた「豊かな人間性」は一体何処にあるのでしょうか。効率化、高利潤を追求してきた結果、人々は忙しいことが当たり前になり、急に暇が出来ても、すでに忙しさに馴れきった体が、正常な休みに戸惑ってしまい、かえって疲れを感じるのであります。考えてみただけで恐ろしいような気がします。

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