回想中国11の1(靴磨きとの格闘1)
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 05/6/23(木) 05:27:42  返信も含め全削除
回想中国 11 靴磨きとの格闘 その1   
 2000,9wrote   2005、1書き直し
大連駅前には大勢の靴磨きの中国人が並んでいる。もともと汚い靴をつきだして
靴を磨かせるような尊大な態度は、あまり好きではないけれども、この日ばかりはどうしても磨かなければならなかった。
青泥街という地名は、大連市の駅前界隈を指すが、駅裏は泥濘の場所もあり、この日、革靴に泥がつきまとい、これから会う人に失礼であると思い、一人の中国人の前に靴を差し出した。
 いちおう値段を確かめた。「多少銭(いくらですか)?」「二元(三〇円くらい)」
なにやら口早にもの申している。何を喋っているのか皆目見当つかない。
「ハハーーン、この親父、日本人だな、ふっかけてやれ」とでも言ってるのであろうか。10分ほどで磨き終わった。
ピッカピッカである。あの泥靴が、かくも見事に変身させてくれた靴磨きのおじさんに感謝して、2元を取りだして支払った。
するとどうであろう。「磨き賃は100元(約1500円)だ」という。
「冗談じゃない、さっき2元と言ったじゃないか」と当然談判に及んだ。
「いや100元だ」と突っぱねている。
この靴は、安い日本語の教師の給料(当時は1500元)のなかから、大枚120元を奮発して大連で購入した逸品。120元の靴に100元の靴磨き料金とは一体全体なんたることであろう。

返信する

パスワード

一覧へ戻る】 ※最新の画面を表示するには再読み込みしてください.