回想中国13の2(国際結婚)
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 05/8/3(水) 09:36:01  返信も含め全削除
どうしても言葉の壁が 
今から数年前、岩手の農村に嫁いでいった大連の女性がいた。東北の農村にありがちな古い因習、大家族制度の農家で、嫁いだ大連美人は来る日も来る日も、大根の尻尾のようなものを食べさせられて、これでは中国の生活のほうがずっと豊かであったと思っていた。「私も肉を食べたい」と言ったところが、姑が怒って「嫁のくせに」といって、悶着が続き、ついに中国の花嫁は大連に帰ってしまった。
 中国人の知人の家庭で、日本への花嫁志願の女性に何人にも会った。30代から40代の後半、それも目鼻立ちのはっきりした大連美人である。彼女達の日本語はどうなのだろうと、簡単な日本語で話してみたが、「今習っていますから、まだまだです」の言葉どおり、まず会話にならない。どだい二,三ヶ月でその国の言葉が習得できるのなら、こんな楽なことはない。
 一番の問題は言葉である。言葉がわからなくては、意思の疎通ができないから、すぐ生活に不便をきたす。目は口ほどにものをいってくれない。
 言葉というものはその国にいれば、なんとか自然に身につくと思った私も、浅慮極まりないことだったと思う。苦労に苦労を重ねなければ身につかない。まして彼女達は10代、20代ではない。言語学習の適齢期はもう過ぎた。私のように還暦過ぎて中国語を、ある程度モノにしようとすることが、どれほど至難なことであるか、卓球の愛ちゃんの中国語の上手いのには脱帽であった。日本に渡った彼女達は、約一年間、日本語の教室に通って日本語を学習する。
一年もみっちり勉強すれば、多少の日常の会話は出来るようになるであろう。
 これからの日本の少子化、若年労働者の枯渇、農村の嫁不足等など、日本へ中国をはじめとする東南アジア国々からの流入はますます増えてくるであろう。

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