回想中国17の1(旅順203高地)
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 05/9/14(水) 06:59:38  返信も含め全削除
回想中国17 旅順203高地
日露激戦地203高地      
 旅順を訪問したのは、もう5年以上も前に遡る。2000年2月の寒い冬の日であった。私の同期派遣の瀋陽師範学院に赴任したK先生とそのお嬢さんと一緒に旅順を訪問した。
 ガイド役は、瀋陽師範学院でも指折りの俊秀、2年生の王君であった。
粉雪の舞う旅順の街は肌寒く、道行く人達の表情もなんとなく暗い。外国人侵入禁止区域という一画があり、街角の要所要所には、銃を持った衛兵が立っている。その黒い銃口がなんとも不気味である。
「ここは外国人侵入禁止区域ですから、日本人だと分かると、なにをされるか分かりません。中国人のフリをしてください」と王君が注意する。
冬枯れの山々に粉雪が舞う厳冬の季節であった。
 少年の頃から203高地の名は記憶にあった。日露戦争の激戦地の場所である。いまから8年前(1997年)までは、外国人には公開されていなかった。
先日のNHK番組「そのとき歴史が動いた」では、日露戦争を二夜にわたって放映した。最初は乃木希典の苦悩、2回目は秋山 真之のバルチック艦隊との激戦の様子、T字作戦という戦法で勝利した映像であった。
203高地に辿りつくまで、2つほどゲートをくぐらなければならない。外国人なら高額の入山料金を支払わなければならないので、ここでも一切口を利かないようにといわれた。

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