回想中国 19の1 「私立学校からの誘い」1
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 05/10/18(火) 09:36:45  返信も含め全削除

大連水産学院から私立学校へ
大連水産学院で1年間の勤務を終える頃、大変気になる話が飛び込んできた。カナダで15年ほど暮らした実業家の中国人の李さんという人から、
「今度、大連市内に外国語学校を設立しました。もう英語科を発足して4人ほどの教授陣をそろえて、スタートを切ったのです。7月の中旬から日本語科を発足したい。ぜひ日本語の主任になって、学生に日本語を教える傍ら、中国人教師にもガイダンスして欲しい。給料は5000元、高級マンションに住んでいただく」という。
64才にもなる老骨に願ってもない話である。給料はいままでの2倍、高級マンションというのもイイ、日本では濡れ落ち葉で明け暮れするより、また中国の若い学生を相手に出来るのか、それも破格の待遇で、胸の早鐘が鳴りだした。早速李さんに会い、高級マンションにも案内された。
 家具調度品すべてそろっており、オーデオも完備、しかしどういう訳か寝室が二つあり、ふかふかのベットである。何だろうこれは、いずれ男性の同僚が入居するのであろう、それとも独居することになるのであろうか。
それから日本語教室に入学する生徒募集が始まった。
「三木先生、まだ1年間日本へ帰っていないのでしょう。札幌に帰り、日本語教育に必要な教材教具、書籍類、そして日本文化を紹介するパンフレット、常時掲示するポスターなど集め来てくれませんか。1週間ほどの短い期間ですが
ぜひ札幌に帰って、この学校の開校の準備をしてきてください。ビザは中国へ帰ってきてから取りますので大丈夫です」との話。ダイジョウブという言葉は中国人がよく使う。使う頻度のわりにはダイジョウブではないのである。

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