回想中国19(私立学校からの誘い 2)
新規投稿者 三木 伸哉  投稿日 05/10/30(日) 06:36:38  返信も含め全削除
1年ぶりの札幌
およそ1年ぶりの札幌であった。中国の大連市に僅か1年だけの滞在であるが、札幌の街並みを見て驚いた。新たに建築しているビルは一つも見られなかった。大連水産学院では、朝早くからの学生の宿舎の工事の音に目が覚め、大勢の作業員を見慣れたいただけに、札幌の街並みの静寂さというか、停滞さえ感じる雰囲気に驚いたのであった。
地下鉄に乗った。乗客は一様に下を向き静かに座っている。隣同士で話している乗客も見られなかったからか、1年間の大連の乗り物の喧噪ぶり、友人、知人同士なら間断なく喋りまくるあの雰囲気は何処にもない。
時にはケンカが始まったと思われるような甲高い声、大連美人が目をつり上げて喋る様相は、ああケンカが始まったと錯覚するような雰囲気である。
日本をしばらく離れると、日本の国が、日本人がどうであるかが分かると言われるが、まさにそうであった。
わずか1週間の滞在であったから、私立学校の李理事長に頼まれた、教材教具、日本紹介のポスターを収集にでかけた。
日本の各都市の紹介は、やはり札幌市役所の広報のセクションが、親切にお世話をしてくれた。「大連市の学校で、日本の各都市の観光案内を出来るポスターが欲しいのです。」やはり日本人の応対は懇切をきわめ、すがすがしく感じられた。そして日本語教育に必要な教材をリユックに詰め込んで、また1週間後、新千歳から瀋陽への飛行機に乗った。そのときは新しい職場での生活に胸躍る思いであったのだが。

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